住宅体験談

パナソニック可動式間仕切り壁『フリーウォールⅡ』体験レビュー!

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可動式仕切り壁

可動式間仕切り壁って、どうなん?とご心配のあなたへ。

このページでは私が体験してわかった、可動式間仕切り壁の使い勝手をご紹介します。

間取りに関する以下のお悩みがあれば、可動式間仕切り壁が有効かもしれません。

  • できるだけ広いリビングが欲しい
  • 細切れ間取りにはしたくない
  • 書斎や趣味部屋が欲しい
  • 来客が多いので客間を設けたい
  • 子供部屋を作ろうか迷っている

でも安くない建具なので、良いのか・悪いのかを理解して、失敗のない選択をしたいはず。
採用なら、希望の間取りが叶い、
不採用なら、無駄な出費を抑えられます。

ウチではパナソニックの『フリーウォールⅡ』を採用しました。
数年体験したからわかる、使い勝手やメリット、デメリットをご紹介していきます。

可動式間仕切り壁『フリーウォールⅡ』のメリット・デメリットは?

結論からいうと、ウチではメリットが大きく採用してよかったと実感しています。

フレキシブルさを優先したいあなたは、採用をおすすめする設備です。

設備に関してこちらのページもご覧ください。

以下では、普通の固定間仕切り壁と、『フリーウォールⅡ』の比較をします。
(ココで挙げる固定間仕切り壁は、「耐力壁」ではありません。)

『フリーウォールⅡ』のメリット比較
フリーウォールⅡ
メリット
固定の間仕切り壁
デメリット
壁で仕切って2部屋に分けられる開閉は不可能。細切れ間取りで窮屈な部屋になる可能性あり。
壁を移動して1部屋に合体できる

予想通りのメリット比較ですね。

床面積を十分取れないお宅では、有効な設備だと思います。

『フリーウォールⅡ』のデメリット比較
フリーウォールⅡ
デメリット
固定の間仕切り壁
メリット
コストアップの可能性大割安かもしれない
遮音性が低い遮音性を高めることが可能
電気コンセントを設置できないコンセントやスイッチの設置OK
子供が体当たりすると破損の可能性あり。
破損の心配がずっと付きまとう。
子供が体当たりしても簡単には壊れない、はず

ウチはリビングと寝室をフリーウォールⅡで仕切っていますが、リビングのテレビが良く聞こえます☆

寝室とリビングを隣接させるときは、遮音性が低いのを覚悟してください。

では次の章では、『フリーウォールⅡ』の特徴を詳しく解説していきます。

体験して実感した『フリーウォールⅡ』の特徴

『フリーウォールⅡ』特徴をご紹介します。

フリーウォールⅡの部材構成
引用:パナソニックWebカタログ

パネルで仕切って、独立した2部屋に分割できます

フリーウォール

引き戸のように、パネルをスライドさせて開け閉めします。
ただし、ふすまのような引違い戸ではありませんので、左右どこからでも開けることはできません。

先入れ後出し方式で、1枚ずつスライドして開閉します。
フリーウォールⅡのパネル

吊り戸なので床にレールがなくスッキリ!

床にレールがあるタイプだと、レールにゴミが溜まって掃除が面倒になります。
フリーウォールⅡは吊り戸タイプなので、お掃除ラクラク!

ただしパネルを固定するピン(落とし棒)を差し込む穴(落とし棒受け)を、床に取り付ける必要があります。
フリーウォールⅡの落とし棒

フリーウォールⅡの落とし棒受けの穴

パネルを目立たないように収納できる

ウチが採用した仕様では、パネルを90度回転させて、壁ピタッとくっつけて一ヶ所に集めます。

引き戸のような、控え壁や戸袋は有りません。
フリーウォールⅡのパネルを収納した状態

ウチはパネル4枚ですが、収納時の厚みは約20cmです。
フリーウォールⅡのパネル4枚を収納したときの厚みは約20cm

↓そのほかの収納方法もあります。
フリーウォールⅡのパネル収納方法4つ

パネルの1枚は開き戸(片開きドア)です

パネルを全部出して、部屋を仕切った時はこの開き戸から出入りします。
ドアは固定されていて、レールをスライドすることはありません。

ウチは写真の右側のパネルをドアにしていますが、左右どちら側にも設置可能です。
フリーウォールⅡで部屋を仕切った時の出入り口ドア

ドアノブは、押す・引くのタイプになっています

一方の部屋側は「押す」、もう一方の部屋側は「引く」になります。
フリーウォールⅡのドアノブ

特に押し開ける側は、「ガッチャ!」っと音が出ます。
どうしても「こっそり開けたい」という使い方は難しいです…。

誰かが出入りする気配を感じたいなら有効です。

インテリアに合った色が選べます

我が家は木目調のウォールナット柄を選びました。
白もあります。
部屋の色合いで選びましょう。
フリーウォールⅡのカラーラインナップ

ところで、床と壁の色の組み合わせって難しいですよね?
次のページでは、床と壁の色の組み合わせ検討に役立つ参考書について紹介しています。

そのほかの特徴

  • 遮音はあまりできません。どうしても遮音したいなら固定の壁をおすすめします。
  • パネルを移動中は、ぷらんぷらん揺れます。子供が面白がって揺らすと、破損や思わぬケガの恐れがあります。
  • パネルを固定するピン(落とし棒)を下げたままスライドさせると、落とし棒受けの破損や床にキズが付く恐れあり。(ウチは破損させちゃいました)
  • パネルの素材は、木質ですが無垢材では有りません。
  • 床との間に隙間があり、風の強いときは笛鳴り音(風切り音)がします。どちらかの部屋の窓を締め切ると空気の流れが止まり、笛鳴り現象は治まります。
  • 笛鳴り現象と同様、風の強いときはパネルがガタガタ振動し、不快な音が響きます。
    どちらかの部屋の窓を締め切ると治まります。

類似品『スクリーンウォール』との特徴比較

類似品に「スクリーンウォール」があります。

「スクリーンウォール」は、和室のふすまや障子戸みたいな建具(扉)です。

ぱっと見ほぼ同じに見えますが、フリーウォールⅡといくつか違いがあります。

特徴フリーウォールⅡスクリーンウォール
仕切り方部屋を仕切る「壁」の機能
パナソニック「フリーウォールⅡ」
部屋を仕切る「壁」の要素と、開け放てる「扉」の要素
パナソニック「スクリーンウォール」
デザイン不透明(隣の部屋は全く見えない)
パナソニック「フリーウォールⅡ」仕切り板は不透明
色は木目柄、ホワイトなど
「透明ガラス」と「半透明樹脂版」の2タイプ
パナソニック「スクリーンウォール」仕切り板は半透明
開閉方式1本レールスライド式
パナソニック「スクリーンウォール」1レール式
1枚ずつスライドさせて開閉します。
タイプ①:1本レールスライド式
パナソニック「スクリーンウォール」1レール式

タイプ②:引違いパネル式(どのパネルもスライド可能)
パナソニック「スクリーンウォール」引違いパネル式

ドアの位置①ドア移動タイプ
パナソニック「フリーウォールⅡ」ドア移動タイプ

②ドア固定タイプ
パナソニック「フリーウォールⅡ」ドア固定タイプ

①1本レールスライド式は「ドア移動タイプ」「ドア固定タイプ」があります(左図同様)

②引違いパネル式は、動かしたパネルから出入り可能。
パナソニック「スクリーンウォール」引違いパネル

スクリーンウォールは透明か半透明パネルなので、完全目隠しには使えません。
お互いの存在感を感じつつ仕切る、
片方の部屋だけエアコンを効かせて電気代節約、
とかでしょうか。

可動間仕切り壁はこんな人におすすめ

このような状況では可動間仕切りを検討してみてください。

この装置が出来ることは、
好きなタイミングで、部屋を2つに分けるor1つに合体する
ということ。

独立した2部屋を作れるので、状況に応じてフレキシブルに間取り変更ができて、とても便利です。

ウチは計画時に3LDKを検討したのですが、「リビング狭!」ってなって、1LDKに軌道修正しました。

間仕切り壁を開けると、1ルームのひろーいLDKに変身します。

間取り図:間仕切り壁を開けると1ルームの広いLDKに合体
ウチの間取り

広いリビングで過ごすと、ポジティブな感情が充電されますよ。

可動間仕切り事例

  • LDKと和室が隣接
    普段はLDKと和室を仕切らず大きくワンルームに、来客時は仕切って和室を客間に
  • LDKと子供部屋が隣接
    子供が寝る時意外はあけ放って空間を一つにすれば、いつでも親子が触れ合えます。部屋にこもって何してるかわからん、にはなりません。
  • LDKと寝室兼子供部屋が隣接(←我が家)
    子供が起きているときはあけ放って大きくワンルームに、子供を寝かせたら仕切って、LDKで大人のくつろぎタイムしています。

子供部屋のデメリット解消に

子供部屋

子供部屋を作るデメリットの一つは、子供が部屋に閉じこもるようになること。

LDKと子供部屋を可動間仕切りにすれば、起きている時間帯は開け広げることで、閉じこもれない環境にできます。

また子供が幼いうちは、子供部屋を使うことはあまりなく、ママと一緒におしゃべりがしたいはず。

就学後は、起きている時間帯はリビングと一体にして、寝るときだけ仕切るようにすれば、広いLDKを確保しつつ子供部屋もゲットできます!

そして子供が中学・高校生ぐらいになれば、自分の部屋を欲しますので、その時には仕切るのを主とします。

でも、引きこもりのきっかけをつくらないためにも、何かと理由を付けて仕切りを開け、空間を一つにすれば、家族とコミュニケーションがとれるはず。

そうすればきっと「何を考えているかわからない我が子」にならないのではと…。

応接間のデメリット解消に

応接間のドア応接間を作るデメリットの一つは、リビングに比べて使用頻度が少ない事。

独立した応接間を持てるひろ~いお宅なら無問題ですが、庶民にとって使用頻度の少ない部屋を設けるのは難しいですよね。
通常はリビングが応接間を兼ねる造りにならざるを得ません。
そうすると、来客があったとき、ほかの家族の居場所がありません。

でも可動間仕切りを採用すれば、通常はリビングを一つの空間として使い、来客時に仕切って応接間とすれば、家族の居場所が確保ができます!

来客おもてなし案

  • リビングとダイニングを仕切って、リビングを応接間に、ダイニングは家族の居場所に
  • リビングの一角に和室を設け、来客時は仕切って和室へ、家族はリビングに

書斎や趣味部屋確保のデメリット解消に

書斎
書斎や趣味部屋、ほしいですよね?

庶民にはなかなかお金と空間に余裕が無いですが…、せっかくのマイホームなので諦めてはいけません!

可動間仕切りでリビングの一角に造れるのでは?
集中して何かに取り組みたいときは、仕切って書斎へ変身、それ以外のときは開けて空間を一体に。
そんな間取りも可能です。

『フリーウォールⅡ』の気になる疑問

疑問に思いそうなことをQ&A形式でまとめます。

お値段はいくら?

我が家はパネル4枚、約40万円でした。

カタログから抜粋した価格はコチラ。

高さ
2100mm
高さ
2400mm
高さ
2700mm
幅1839mm
パネル 2枚
211,100
221,400
241,300
幅 2700mm
パネル 3枚
291,900
307,100
335,800
幅 3600mm
パネル 4枚
371,500
391,400
428,800
幅 4500mm
パネル 5枚
457,200
480,600
524,400
幅 5400mm
パネル 6枚
541,400
569,500
621,900
幅 6300mm
パネル 7枚
625,500
658,300
719,300

確認した製品仕様:
開き戸の場所は固定タイプ・フラットデザイン・直角納まり(我が家の製品)

概算がつかめればOKと思うので、いくつかの商品をピックアップしましたが、実際は1mm単位で調整可能です。

表の簡素化のため幅・高さは最大の大きさを記載しています。
ほか、パナソニックの商品を一度に多数採用したり(ボリュームディスカウント!)、工賃によって実際の価格が変わります。

パナソニックの床材『ベリティス』を採用したり、水洗トイレ『アラウーノ』も設置したりで、多少ディスカウント効いていたと思いますが、このページを作成時の今となっては実際の価格はわからなくなりました。

また、工務店の「一式」価格で納まっていましたので、「フリーウォールⅡの工賃はいくら?」のご質問には、残念ながら回答が難しいです…。

パネルの素材はなんですか?

表面は化粧シートです。
中は木質の素材です。
パナソニックは「パナソニックの木質系素材は、すべてエコ配慮素材です。」と申しております。

出入り用のドア設置位置で注意点はありますか?

出入口ドアを中央にすると、荷物が置きづらくなります。
子供はいろんなところに物を置くので、開くたびにガンガン当たるとか、不安です。
また、ドアが人にもぶつかりやすくなるかもです。

フリーウォールⅡの出入口ドア取付位置によって、荷物の配置しやすさが変わる

また、中間ドア(ドア移動タイプ)だと値段も上がります。

フリーウォールⅡのドア配置による価格差
開き戸固定タイプ
(直角納まり・パネル4枚・高さ2400mm)
391,400円
開き戸移動タイプ
(直角納まり・パネル4枚・高さ2400mm)
421,500円

この例では、ドアの位置によって30,100円の値段差があります。

出入口ドアは、どうしても中央配置にしたい特別な理由が無ければ、使い勝手やコストダウンが図れる、壁側固定タイプが良いでしょう。

何か気になる事ありませんか?

イラスト 強風

風が強いときは、パネルがガタガタ揺れたり、グググッと音が出ます。
また床との隙間から、ヒューヒューと笛鳴り現象が起きます。

間仕切ったそれぞれの部屋の窓を開けていると、風の流れでそうなります。
どちらかの部屋の窓を閉めると治まります。

もしくは、出入り口ドアをあけ放っても、音や振動は治まりますが、ドアがバタン!と強く締まる時があるので要注意です。

レールは破損しませんか?

5年以上、毎日パネルを開け閉めしていますが、まだ破損したことはありません。
高価な設備なので、慎重にゆっくり開閉しています。
フリーウォールⅡのレール

まとめ

このページでは、可動式間仕切壁『フリーウォールⅡ』の体験レビューをご紹介してきました。

好きタイミングで壁をあけ放ち、部屋を合体して広いリビングを実現できる、がメリットでした。
そして、コストアップ、遮音できない、破損を心配することになる、がデメリットでした。

住みやすい家とは「間取り」が良い家です。
良い間取りを素人が考え出すのはとても難しいです。
まずは参考書で間取りの知識を十分蓄えましょう。

こちらは私が一押しする参考書です。

「片づけやすさ」に特化した間取り本で、評価点4.3の高評価となっています。

収納計画をきちんとやらないと、家じゅうにモノたちがさまようことになります。

あなたはリゾートホテルのような、大きな窓を付けたいって考えていませんか?
でも大きな窓を付けると、収納が少なくなり、モノがあちこちさまようことになります。
この本を読んで「大きな窓は危ない」と認識を改めさせてくれました。
おすすめ間取り本のページもご覧ください。

イラストや写真がたくさんあり、家づくりについてとても分かりやすく解説されています。
間取りにはセオリーがあります。

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    ヨシオ

    このサイトの管理人ヨシオと申します。 仕事と子育てに忙殺されながら、必死に家づくりを計画してきました。 住まいに関してあなたに少しでもお役に立てるよう頑張ります。

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