このページでは、私が住んで実感したアイランドキッチンのメリット・デメリットをご紹介します。
アイランドキッチンは、「やめとけ」「後悔」とよく言われます。
アイランドキッチンのよくあるデメリットは、
- 面積を大きく取ってしまい、間取りに悪影響
- 値段が高い
- 収納不足になりがち
があります。
しかしこのデメリットの克服案をご紹介しますので、ご検討中なら諦めてはいけません。
このページをお読みになれば
採用
不採用
の参考になるはずっ!
では続きを読みください。
アイランドキッチンの向き不向き診断チャート
アイランドキッチンは、あなたや家族の生活スタイルにより、向き・不向きがハッキリ出る設備です。
まずはこちらの診断チャートでチェックしてみてください。
診断結果:
【オススメ度100%】
あなたの生活スタイルにマッチしています。
アイランドキッチンを採用して、オシャレで楽しい空間にしちゃいな👍
【オススメ度70%】
アイランドキッチンを採用しても問題ありません。
会話を楽しみながら料理したいあなたですので、アイランドキッチンは向いているはず。
料理頻度が多いほど、開放的なキッチンに立つ楽しみが存分に味わえます。
ほかの家事を並行する機会が多いなら、左右から回り込めるアイランド型はとても有効でが、そうでないならペニンシュラ型でも大丈夫。
とても高価な設備ですので、解放感をどれぐらい重視するかが、判断の決め手になるでしょう。
【オススメ度50%】
必要条件はクリアしていますが、生活スタイル的に微妙なラインです。
新居に住んだ際は、アイランドキッチンに対応する生活改善が必要になります。
けど実は、私もこちらの属性でしたので😅、何とかなります!
食事をした後は、すみやかにお皿洗いをする習慣に改善していきました。
後ほど説明するデメリット克服案を参考に、憧れのアイランドキッチンを検討してみてください。
【オススメ度20%】
残念ながら、アイランドキッチンの必須条件である、面積と予算がクリアできないとアイランドキッチンはやめとけ、となります。
ただし、予算ねん出を工夫すれば何とかなるかも。
このページを読み進めて、私のアイディアを参考にしてみてください😐
アイランドキッチンのデメリット7つ
憧れのアイランドキッチンですが、乗り越えなければならないデメリットがあります。
アイランドキッチンのデメリット
「アイランドキッチン、ムリだわ」
とあきらめてしまうヤバいデメリットは、面積を取ることと、価格が高いこと。
そのほかのデメリットについても、確認していきましょう。
面積を大きくとってしまう
アイランドキッチンをあきらめる一番ヤバいデメリットは、面積を大きくとってしまうこと。
LDKはキレイな四角形じゃないと、アイランドキッチン本体が置きづらいです。
キッチン本体の周囲は、80cm以上の通路幅を確保する必要があります。
人が通るだけなら60cmでもなんとか可能ですが、買い物袋を持ったままは通りづらいです。
また、冷蔵庫の搬入経路のためにも80cm以上必要です。
アイランドキッチンのLDKは30㎡(19畳)以上がおすすめ
壁付けI型に比べ、アイランドキッチンは面積2倍以上必要
キッチン周りに通路幅を確保できない場合は、一方を壁につけたペニンシュラ型の採用がよいでしょう。
こちらの画像のように、L字型の間取りに配置する方法もあります。
LDKの面積確保ために、
- 和室
- 書斎や趣味部屋
- パントリー
- ウォークインクローゼット
などなにかの部屋をあきらめる必要が出てきます。
ヤバいですね。
お値段が高い!最低100万円以上!
メーカーによってさまざまですが、ざっくり対面型キッチンの価格帯はこちらになります。
低価格帯 | ~40万円 |
---|---|
中間グレード | 40~80万円 |
高価格帯 | 80万円~ |
そしてアイランドキッチンは、最低100万円以上はします。
けど100万円程度のアイランドは、かなりチープな仕上がりになります。
アイランドは、壁から独立した目立つ存在です。
そのためキッチン周りを化粧パネルでキレイに仕上げる必要があるため、値段が高くなるのです。
化粧パネルの材質を良くしていくと、あっという間に200万円~300万円に…。
ちなみにオシャレさに心揺さぶられた、パナソニックのこちらは約700万円とのことで…即断念。
とにかく低価格に抑えたいなら、壁付けI型で10万円代からあります。
壁付け型は化粧パネルは1面のみになるので、安く抑えられます。
それに比べて、アイランドキッチンは最低100万円以上を覚悟してください。
これはあくまで本体価格だけです。
カップボードなどの収納も必要なので、その分の費用が追加されます。
収納不足になりがち
壁付けタイプやL字型やでしたら、吊り棚の設置が容易で、収納スペースの確保がしやすいです。
参考動画:L型・U型キッチンなら収納たっぷり!
それに比べてアイランドキッチンの本体側は、通常吊り棚は設置しません。
その分、収納量は落ちます。
別途パントリーがあれば問題ありませんが、食品や食器の収納に困る可能性があります。
生活感が出やすい
料理をした後のキッチン周りは、ごちゃごちゃしますよね。
特にアイランドキッチンは、全方向から目立つ作りなので、ちょっと物があるだけで雑っとした景色に。
生活感が出やすいモノたち
- 片づけていない食器類
- おもちゃ
- 学校のプリント類
- テレビやエアコンのリモコン
- その他何でも
モノを置きやすい形と場所なので、すぐごちゃごちゃします。
もし壁付けタイプなら、キッチン本体ではなく、その途中のダイニングテーブルを散らかしますw
アイランドキッチンは、頻繁に片づけが必要なので面倒かも…。
床に水はね、油はねがしやすい
周囲に壁が無いアイランドキッチンは、飛び散る範囲がほかの形状と比べ、広めになります。
壁付けなら壁が水滴を受け止めますが、壁が無いアイランド型は、リビング側へ水滴が飛ぶことがあります。
なるべく水滴が飛び散らさないよう、優しい動作になり、気疲れするかも?
ウチはお皿洗いのあとは、毎回足ふきで周囲の床を拭いています。
調理も同様、壁が無いので、フライパンから床に油が飛び散ることがあります。
料理の匂いが部屋中に拡散しやすい
やはり壁が無いおかげで、料理の匂いが拡散しやすいです。
揚げ物や肉・魚、カレーは特に強い香りが漂います。
対策の一つに、吸引力が強めの換気扇を付ける、があります。
(動作音が大きいですが)
ウチは東西南北に窓があるので、空気が流れる方向に窓を開け、自然換気で対応しています。
小さい子がいる家庭では「子供の侵入が危険」?
「子どもが作業スペースに入ってくるので危険」
みたいなご指摘も見られます。
想像すると、確かに危なそうなイメージですね。
ペニンシュラ型の一方向からの出入り口ならば、そこだけを注意すれば大丈夫。
しかしアイランドは左右から出入りができ、「気付いたら子供がいた」となれば危なそうですね。
対策案として、ベビーゲートで防ぐ方法もあります。
でもウチの経験からいうと、危ないことはほとんどありませんでした。
アイランドキッチンのメリット8つ
開放感
やっぱり「開放感」が一番のメリットですね!
存在感が他と全然違います。
下はウチがアイランドキッチン採用の決め手となった、TOTOのカタログの写真♪
引用:TOTO
「家の中心は私よ」って訴える力強さが、パないです。
毎日見ている私でもそのオシャレな開放感が、気分良くさせてくれます。
せっかくの新築でしたら、気持ち良くさせてくれる空間をお一ついかがでしょうか?
家族と会話が増える間取りになる
面積をドカンと取るアイランドキッチンは、おそらく家の中心に配置する間取りになります。
4~5人家族なら、家の広さは約80~100㎡程度が多いはず。
この面積でアイランドキッチンを採用すれば、必然的にLDKを中心としたプランになります。
すると、リビングに集まりやすい間取りになるため、家族の会話が増えます。
どこかで聞く「子供が部屋にこもって親の顔も見ない」…とはなりにくいはず。
よって、アイランドキッチンを採用すると、家族の絆が深まります。
たぶん。
家事動線がとても良い
一方が壁にくっついているペニンシュラ型では、片方からの出入りになるので、人数が増えるとぶつかり合います。
しかしアイランドなら、両側から調理場に出入りできるので、人数が増えても窮屈になりません。
回遊性があり、最短距離で移動ができますので、時短家事になります。
料理をしながら、
- 洗濯
- 掃除
- 片付け
- 子どものお世話
など、効率よく家事がこなせます。
子供の様子を見ながら、安心して料理ができる
リビングで遊ぶ子供の様子を見ながら料理が作れるのは、とても素晴らしいです!
壁付け型なら、リビングに背を向けることになるため、子供の様子が気になって料理に集中できません。
対面式のペニンシュラ型は確かにリビングに向いてはいますが、コンロ前は壁になることが多く死角ができます。
その点アイランド型は、周囲に壁が一切無く、死角がありません。
子供は親の顔を見ながら遊び、親は笑顔で返しながら料理ができるため、とても安全に過ごせます。
子供が料理を手伝いやすい
アイランドキッチンは、部屋のどこにいても目立つので、ママ、パパが料理をしていると子供の方から寄ってきます。
そしてキッチンの周囲に壁が無いため、子どもがどこに立っても、料理のお手伝いができます。
子どもの年齢に合わせて、
- お皿の配膳や片付け
- お皿洗い
- 食材を切る
- コンロで調理
- 味見や味付
をさせてあげれば、子供も喜ぶし、親も助かります。
料理は脳がフル回転するそうなので、子供が小さいうちからお手伝いさせれば、しっかりした子に育つかも?
テレビを見ながら作業ができる
アイランドキッチンは周囲に壁が無いため、テレビをどこに置いても、キッチンからテレビが見えます。
「今見たいテレビがあるから後で~」
とサボりがちな旦那さんでも、アイランドキッチンなら家事分担ができます😁
子供に家事をこなすパパの姿を見せることで、教育にも好影響のようです。
参考:お父さんがよく家事をやれば、子供がお手伝いをするようになる|日本経済新聞
複数人で料理ができる
よく友人を招く家庭なら、楽しいと思います☆
または料理の先生が自宅に生徒を招いて調理指導をするなら、アイランドは最適。
キッチンをぐるっと取り囲んで、わいわいしながら料理を楽しめます!
小さい子の遊び場にもなる
子供が小さいうちは、格好の遊び場にもなります。
住んでからそのメリットに気づきした。
「え、危ないんじゃない?」
と思うかもですが、食器や調理道具を手の届かないところ、またはキャビネットに閉まっておけば問題無し。
ウチでは「いないいないばぁ」と反対側から顔を出したり、ぐるぐる回って子供と遊んでいました。
かくれんぼもできます。
小さな子はぐるぐるまわれる場所があると、自然とニコニコ笑顔になりますから、親もうれしくなります。
アイランドキッチンのデメリット克服案
我が家で実践したデメリット対策をご紹介します。
アイランドキッチンのデメリット克服案
「子供部屋を作らない」「ラーメン構造」で面積確保!
思い切って子供部屋は作らないというのはいかがでしょう?
子供が小さいうはリビングが遊び場となります。
独立した子供部屋として本格利用されるまでの間は、物置部屋になってしまいます。
そして人の出入りが少ない物置部屋のままでいると、カビの繁殖や、ゴキブリが住む恐怖の館と化します。
成績のよい子は勉強部屋ではなくて食卓で勉強していた
(引用:All About)という事例もあります。
【子供部屋の要・不要についての参考サイト】
ウチは思い切って子供部屋は作りませんでした。
一案としてご検討ください。
ただし、子供部屋が後付けできる間取りにしておく
ウチは広い寝室にして、あとで仕切れる間取りにしています。
簡易的に部屋を仕切るイメージ↓
そんな時でも、簡易的に仕切れる間取りにしておけば、変化に応じた部屋を作れます、たぶん。
あなたや家族の好みが変化したり、想定外がおきたりで、10数年後を確実に予想することはできません。
家は新築時点で「完成」させてはいけないのです。
変化に対応できるよう未完成のままでいましょう。
自由に仕切れる大きな部屋を確保しておけばOK!
初期のコストも抑えられますよ。
ということでウチは、子供部屋を設けず、32㎡(21畳)の大きな寝室(兼プレイルーム)の1部屋だけにしました。
家の間取りは1LDKです。
おそらく中学生~高校生の6年間が、子供部屋として十分利用される期間です。
大学生以降は、家を出る可能性が高いです。
あなたはあと50年間、その家に住み続けます。
たった6年間のために、独立した子供部屋を用意するかどうか、再考してみてください。
RC造のラーメン構造で大空間を確保!
ウチはRC造のラーメン構造で大きな部屋を確保しました。
ラーメン構造とは、主要の構造体が柱と梁で構成された構造のことです。
多くのオフィスビルがそうなっています。
あなたのオフィスは広い空間になっていますよね?
ラーメン構造のメリット
- 柱と柱の間を長く取れ、大空間を作れる
- 簡易的な壁で自由に部屋を作れる
- 耐力壁が少なく、リフォームが容易
- 強固な耐震性も可能(建築基準法に準拠なら、耐震性に問題なし)
ラーメン構造のデメリットはコストアップになることです
コンクリート造(RC造)または鉄骨造(または軽量鉄骨造)のラーメン構造なら、大空間が可能です!
木造の従来工法では難しいかもしれません。
案として、LDKだけ鉄骨造にして、他は木造のようなハイブリッドとかいかがでしょうか。
建築士さんとご相談を。
参考:
ラーメン構造のメリットデメリット
Ⅱ型(セパレート型)プランでコンパクトなアイランドキッチンという案も
他の間取りや設備でコストを削減せよ
100万円~300万円はするアイランドキッチン。
10万円台で入手可能なI型に比べたら10倍程度します。
でもあきらめてはいけません。
単純に、ほかの場所でコストダウンを図ればよいのです。
ここで注意ですが、アイランドキッチンのグレードを落としすぎると、結構ダサくなります。
せっかくきれいなLDKを目指したのに、ダサくなったアイランドキッチンでは気分が良くありません。
後悔するほどダサくしちゃったら悲劇です。
アイランド自体がオシャレ度高いですが、材質をケチりすぎると残念な印象になるので注意してください。
100万円以上は覚悟してください。
言い換えると100万円以上はコスト配分をしてください。
可能なら、200万円台がバランスイイ感じに。
家の主役たるアイランドキッチンはグレードをグッと上げ、他は安全に使える最低限の質に抑えましょう。
来客の目にも触れる空間にはグッとコスト配分し、家族だけのプライベート空間はコストダウンを図るなど、家中すべて平均的にするよりも、メリハリある仕掛けを作るとワクワク感ある楽しい家になります!
コスト削減実践例
中程度のペニンシュラ型キッチンが80万円します。
アイランドキッチン150万円の、70万円差がある場合を考えてみまます。
ウチがコスト削減で実践したことをご紹介します。
- ビルトイン食洗機10万円を手放す
→子供の教育のためにも、お手伝いしてもらいましょう - キッチンの昇降式吊戸棚5万円を手放す
→脚立で対応できます。…30年後、年老いて辛くなったら設置すればよし - 高価なカップボードはあきらめる
→シャレオツなカップボードをあきらめたら、10万円程度は確保できた - かっこいい壁面収納はあきらめる
→パナソニックの壁面収納がオシャレなんですが、50万円以上します!あきらめて1000円のカラーボックスを並べています。 - 子供部屋や和室を作らない
→和室100万円の設計プランもありましたが、やめました。
差70万円以上はコストダウンできました!
思ったより余裕?
家づくり計画を始めるとテンション上がって、あれもこれも欲しくなります。
ですが冷静にご計画を。
キッチン本体の価格も、
シンク下をオープンにしてキャビネット代を削減(=ゴミ箱スペースに)
オシャレさを損なわない程度にパネルの材質を落とす
などでコストダウンさせました。
「クリスタルカウンター」が一番の魅力だったTOTOの『クラッソ』でしたので、これは妥協せずに上位グレード採用しています。
下げるところ、上げるところなどメリハリを付け、楽しい空間を維持しつつ、費用を抑えましょう。
コンクリート造、鉄骨造は火災保険料が安くなる!
火災保険料は、家の構造で料金が大きく変わります。
こちらの画像をご覧ください。
引用:価格.com
火災保険料は「住所地」と「建物の構造」で決まる
保険料はその建物のもつ被災リスクに見合うよう合理的に、しかも公平に算出されなければならないのが原則。
引用:All About
RC造にすれば火災保険料を削減できるかもです。
アイランドキッチンの収納不足は“断捨離”で解決すべし
あなたの食器棚には、無駄に保管しすぎていないか?確認してみてください。
不要なものを捨てることで簡単に解決できます。
使っていない頂き物のお皿セット
衝動買いしたお鍋やキッチン用品
これらを、捨てるのはもったいないからと保管していませんか?
1年間1度も使っていないアイテムは、もう使わないと思います。
心ときめかないアイテムはスパっと処分しましょう。
どうしても捨てられないメモリアルなアイテムは、丁寧に梱包して見えないところにしまえばOK!
おかげで収納が少なめなアイランドキッチンが採用できますよ!
- 毎日使う→1軍の引出し(一番取り出しやすい引出し)
- 月数回使う→2軍の引出しへ
- 年に数回使う→脚立を使って出し入れするちょっと不便な収納場所へ
- 上記以外の低頻度→捨てるor梱包して倉庫へ移動
洋服整理のコツでも言われますが、キッチン周りでも、1年使わなかったアイテムは思い切って捨てましょう。
アイランドキッチンをご希望のあなたは、建てる前に不用品整理を習慣付けすることをおすすめします。
片付け本を読んで、断捨離マインドを身に着けてみては?
生活感丸出しになりがちなキッチン天板は、すぐ片す癖で克服
アイランドキッチンの上はとても散らかって見えやすいです。
食器
調理器具
洗剤などストック品
テレビリモコン
子供のおもちゃ等
鍵やスマホ
など物をチョイ置きしたら、すみやかに片づける癖をつける必要があります。
何かの決まった置き場にしてはいけません。
注意点:片付けが苦手な配偶者がいると難しい
アイランドキッチンをご検討でしたら、夫婦とも、すぐ片付ける癖が必要です。
習慣化すれば特別な苦労は感じません。
どうしても片付けができない配偶者がいると、あなたは少しずつ不満が蓄積していくことに…。
夫婦破綻へのサラミ戦術とならないことを祈ります。
食器を洗った後は、拭き乾かし早めにしまう
洗った食器を水切りかごに入れたまま放置していると生活感が漂います(コストダウンのため食洗機を設置しなかった我が家の場合)。
食器を洗ったらすぐ布巾で拭いて、天板の上にちょっとの時間置いておけば完全に乾きます。
そしてカップボードなどにしまえばよいのです。
食器は洗って→しまう
までが「食器洗い」です。
習慣にすれば面倒に思わない、はず?
手元が丸見え状態は耐えられない…というあなたは手元隠しがあるタイプがおすすめ
開放感は欲しいが、雑っとする手元は隠したいというなら、
↑こちらの例のように、アイランドのような回遊性を持たせながら、片方は壁付けのペニンシュラ型にし、高さあるカウンターを設ける方法があります。
水はね・油はね防止パネルもありますが、足ふきだけで大丈夫!
油はね対策に、換気扇とキッチン天板の間に強化ガラス(キッチンディバイダー)を設置する方法もありますが、ちょっと待ってください!
引用:TOTOザクラッソ|https://jp.toto.com/products/kitchen/crasso/
調理の動作を想像してください。
対面キッチンのウチでは、
フライパンから料理を皿に盛る→コンロ前(リビング側の天板)に皿を置く
という動作をします。
(盛り付け後の皿を置いたイメージ)
ガラスパネル付けちゃうとお皿が置きにくなり、とても不便になりますよ!
上のガラスパネルの写真を見て、
「空いている作業台に置けばよいのでは?」
と思いましたか?
こちらはカタログ写真なのでスッキリしていますが、普通調理中は具材や食器類でいっぱいですので、料理盛り付け後のお皿を作業台に置く事は難しいです。
よって、コンロ前に置くのが便利です。
動作が少ない分、時短です。
コンロ側に立っているあなたが、料理を盛りつけた皿をパネルの向こう側に置くことを想像してみましょう。
パネルが邪魔くさくて使い勝手悪そう、と思いますがいかがでしょうか。
アイランドキッチンは
「水や油が床にはねるのがデメリット」
とよく見ますが、ウチの実体験としては「そんなに大変じゃないよ」、とお伝えしておきます。
調理後・皿洗い後は、足ふきで床を拭いていますが、そんなに面倒な動作ではありません。
水はねに対する単純な克服方法ですが、コストはからないし、スッキリするし、「足ふきで拭く」で十分と思います。
いま壁付けキッチンのあなたは、皿洗い後、足元に水滴落ちませんか?
対面でも壁付けでも、結局水や油は床にはねます。
実体験としては、リビング側への水・油跳ねはそんなにないです。
落ちるのは、ほぼ自分側です。
向こう側にはねる場合は、動作をやさしくしましょう。
ということで、水はね、油はねは、そんなに心配しなくてOKです。
どうしてもという場合は、住んでしばらく体験してから、可動式のパネルをお試しください。
掃除がしやすいIHクッキングヒーターにすれば、油跳ねをサっと拭き取れます
ウチはガスコンロではなくIHを使っています。
汚れたらすぐ拭きとることができ、とても便利です。
ガスの場合でも、ガラストップやフラットタイプにすれば、きっと掃除がしやすいでしょう。
水はね・油はねがどうしても許せないなら、壁付けタイプにするしかないです。
料理の臭い拡散が気になる?換気と愛で解決すべし!
オープン型キッチンは空気の流れを遮ることが苦手です。
換気扇で吸えなかった分は部屋中に拡散してしまいます。
特にアイランド型は四方に壁が無いので、他のタイプと比べ拡散率が高いはず。
しかし、工夫と考え方次第でグッと抑えられます。
IHクッキングヒーターで油煙と匂いを拡散防止
IHだと、ガスコンロに比べ上昇気流をグッと抑えられるので、ニオイや油煙を拡散しづらくできます。
夏の猛暑のころ、熱風を浴びないので、その点も楽ですよ♪
IHクッキングヒーターは熱風による上昇気流が無いから、部屋が暑くなりにくいです。
こちらの関連ページもお読みください。
IHのメリット「キッチンが暑くならない」
エアーカーテン付き換気扇で油煙と匂いの拡散防止
TOTOの例で述べますが、エアーカーテン付き換気扇(レンジフード)があります。
我が家ではこちらを採用しまして、油煙・匂いの拡散防止に効果を発揮しております。
また、エアーカーテン付きだと捕集能力が高いので、換気扇の設置位置を高くできるため、開放感演出に一役買っております
しっかり換気できるキッチンにする
東西・南北に換気の窓を設置し、どの季節・風向になっても空気の流れを作れるようにすれば、匂いが部屋にとどまり続けることはありません。
もし天井が高い場合は、天井に匂いが滞留しないよう、シーリングファンを設置するのも有効です。
天井の空気をかき回すので、換気力がアップします。
またウチは開閉可能なハイサイドライトを設けていますので、換気力抜群です。
そして匂いの究極対応!? 料理の匂い=愛の香り!
奥様(旦那さん)が作った料理は最高です!?
極端に焦げ付かすなど無ければ、いい香りですよ!
心掛け次第です。
それでも蓄積する家のニオイには、「エコカラット」で消臭も
我が家の天井には、消臭効果を謳っているクロスを採用しました。
はっきり効果がある!と実感しづらいですが…。
もしくはリクシルのエコカラットも良いでしょう。
消臭と調湿に効果を発揮します。
引用:LIXIL | エコカラットプラス
それでも匂いがついてしまったら、ファブリーズでw
でもでもでも、どうしても匂いを拡散させたくないなら、クローズ型の間取りしかありません。
コンセントの注意点
メーカーの既製品だと、コンセントが無いキッチン本体もあります。
そうすると、ミキサーやフードプロセッサーなど調理家電は、離れた壁から延長コードで電源を引っ張ってくることになり、ちょっと不便になります。
ウチはTOTOの「クラッソ」ですが、計画段階で設置業者にお願いをして、コンセントをリビング側のパネルに2か所設置してもらいました。
フードプロセッサーを使うときは、そこから電源が取れます。
追加工賃を確認し、許容範囲ならぜひ設置した方が後々便利です。
オーダーキッチンで各種デメリットを克服可能に!?
オーダーキッチン屋さんならどんな要望でも対応OKです!
先述してきたデメリットに対して、さまざまな対応ができます。
コンセントだってお好きな場所に設置できます。
換気扇も上ではなく、下!に設置できます。
油はねガードしつつ換気しています。
この換気扇を「下引き換気扇」、または「ダウンドラフトフード」といいます。
下引き換気扇なら、レンジフードがコンロ上に無いので開放感パないっす!
メーカー品で対応できない機能やデザインをお好みでしたら、オーダーキッチンを検討するとよいでしょう。
低価格のシンプルデザインから高級志向まで、
お金さえ払えば何でも作ってくれますよ。
子どもの侵入対策
「調理中に子供が入ってきて危険では?」
と心配されそうですが、もし子供が近づいてきても手を止めれば問題ありません。
「え、そんなことで大丈夫?」
と思うかもしれませんね。
人の目は動くものに敏感に反応します。
そしてアイランドキッチンは視界が開けているし、常にリビングを向いているので、子どもがキッチンに近づいてきたらすぐ気づきます。
リビングにいる子どもの様子を見ながら調理しますので、心配するほど危険なことは無かったです。
どうしても気になるなら、ベビーゲートを設置すればより安心です。
保育園年長組ぐらいになれば、「料理しているときは危ないから近づかないでね」と言えば、ちゃんと聞けますよ。
注文住宅新築時に、アイランドキッチンも一度は検討しておくべき理由とは?
アイランドキッチンはやめとけと言われるデメリットも多いですが、新築でしたら一度は検討した方がよいです。
では詳しく解説します。
新築なら、アイランドキッチンに合わせた間取りが作りやすい
新築の計画段階なら、好きなように間取りを検討できます。
紹介してきたデメリットとして、アイランドキッチンは広い空間が必要です。
検討の結果、断念なら問題ありません。
でも検討もしないというのは、後悔の元です。
住んであとから「やっぱりアイランドキッチン、ほしい」と思っても後の祭り。
「ならばリフォームでアイランドを」
と思っても、構造的に不可能ということもあるし、ちぐはぐな空間になるかもしれません。
例えば、古いお宅が立ち並ぶ田舎町に、どーんと「パルテノン神殿」が出現すれば、違和感!となります。
家づくりは調和が大事。
「オーダーメードキッチン」ならいける可能性はありますが。
パナソニックやTOTOのような大手メーカー品は、決まった型から選ぶだけです。
でもオーダーメイドなら空間に調和したデザインにすることが可能です。
リフォームでアイランドキッチン設置は問題アリアリ
新築計画してわかりましたが、壁付けI型キッチンにしているご家庭が、あとでアイランド型にするのは簡単にいはず。
アイランドは広い空間が必要なので、家の構造体に影響する可能性があります。
あの“劇的ビフォーアフター”のように、柱・梁の重要構造体を付け替えるほどの、大改造が必要かもしれません。
「建替えじゃね?」レベルです。
当然多くの予算が必要になります。
ですから、新築のときが一番のチャンスなのです。
せっかくの新築なので楽しい空間にすべきです
家族や友人たちと、
パエリア作ったり、
カルボナーラ作ったり、
ビールやワインを飲みながら、ワイワイできたらたのしいはず。
一生に一度の大きな買い物ですから、賃貸住宅の延長のようなLDKにしたくはありません。
初めから無難な選択をして、あとで「やっとけばよかった」と後悔しないよう、最高にカッコいい家づくりを目指してほしいです。
まとめ
このページでは、アイランドキッチンのメリットデメリットをお伝えしてきました。
デメリットはこちら。
- 間取りの制約が大きい
- 値段が高い
- 収納不足になりがち
- 生活感が出やすい
- 床に水はね、油はねがしやすい
- 料理の匂いが部屋中に拡散しやすい
- コンセントが設置できないかも
メリットはこちら。
- 開放感すげぇ
- 家族と会話が弾む
- 調理動線がとても良い
- 料理しながら子供の様子が見やすい
- 子供が料理を手伝いやすい
- テレビを見ながら作業がしやすい
- 複数人で料理ができる
採用する・しないの判断材料になればうれしいです。
アイランドキッチンはデメリットが強めなので、シッカリご検討を!
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