マスクをしていると口臭が気になりますよね?
口臭の原因の一つに歯周病があり、歯周病と口臭の間には高い相関性がある
と知られています。
また、歯を失う二大原因はむし歯と歯周病
で、歯を失うことは、怖い病気の原因にもつながります。
参考:厚生労働省:口からはじめる生活習慣病予防
ということで、手磨きだけでは磨き残しがあるため「電動歯ブラシ」の使用が有効です。
音波振動など、人力では実現できないスゴイ洗浄力を持つ電動歯ブラシ。
でも私は家電量販店でいざ買おうと思っても…
選べない理由は、
「これを選んで正解か?」
「失敗したくないなー」
って不安になるからですよね。
このページでは電動歯ブラシの選び方をご紹介します。
電動歯ブラシの選び方は5つ
いざ電動歯ブラシを買おうと思ったら、種類・機能が多すぎてどれを選んだらいいか迷いますよね。
お店に行ったら商品が色々あって選べん…
これまで電動歯ブラシを多数愛用してきたTamioが、経験を基に必要なポイントを解説しますね。
まず電動歯ブラシの失敗しない選び方は、性能の把握と、たくさんの商品をチェックすること。
商品選びに迷ったら、最後に紹介するオススメ商品5つから選んでみて下さい。
確認しておくべき選び方の軸は次の5つ。
それぞれの生活スタイルによりますので、どれを重視するかで選ぶことになります。
例えば性能を重視すれば、価格が上がります。
低価格を求めれば、性能が下がります。
では詳しく説明していきます。
駆動方式(音波振動・回転式・超音波)で選ぶ
まずは駆動方式。
駆動方式は大きく分けて3つ、
それぞれ使用感が大きく異なります。
音波振動式
ブラシが高速振動し、歯垢を浮かせてからこそぎ落とします。
口内で唾液の音波水流や気泡を発生させ、歯の奥や歯間に流れ込み、通常の歯ブラシが届かない場所でも綺麗にすることができます。
音波水流ですので歯や歯ぐきにやさしく、歯茎の状態が気になっている方におすすめ
洗浄力を高めようと押し付けすぎてしまうと、歯ぐきが傷ついたり、下がってきてしまうので気をつけましょう。
その振動数は商品によって、2000回/分~40,000回/分と、かなり幅があります。
もちろん振動数が多いほど洗浄力が高まります。
また、振動の仕方にも各メーカーで工夫があります。
たとえば「ドルツ」では“歯科医推奨のヨコ磨き”を実現し、ただ振動するだけではないので品質も価格も高い商品になっています。
音波振動の参考動画
パナソニックの『ドルツ』のように、30,000回/分程度あれば十分歯垢は落ちるのですが、とにかく高速!をお求めのあなたは、こちらの商品もありますよ。
とにかく高速振動な商品
infly PT02
音波振動ブラシで、最も振動数が多い商品です。
その振動数は42,000回/分。
米国デュポン社製のブラシを採用し歯にフィットしやすい波形状が特徴。
4つのモードを搭載しパワフルに、しかし歯ぐきにはマッサージするような優しいブラッシングが出来ます。
とにかく高速振動な商品
クラプロックス『ブラック イズ ホワイト』
こちらも振動数は42,000回/分となっています。
人間工学に基づいてブラシヘッドは10°曲げられ、歯の奥の届きにくい所にも届きやすくなっています。
持ちやすさも追求したデザインも特徴的です。
回転式
ブラシを振動させながら高速回転することにより、物理的に歯垢を落とすことができます。
通常の歯ブラシのように使え、しっかりした磨き心地が特徴、使用後のスッキリ感を求める方におすすめです。
歯や歯ぐきに対する刺激が強いので強く当てすぎないように気をつけましょう。
回転式電動歯ブラシの参考動画
回転式の代表的な商品は、ブラウンの『オーラルB』シリーズです。
回転式で代表的な商品
超音波式
超音波とは2万Hz以上の、周波数が高すぎて聞こえない音のことです。
そして超音波は、固体や液体の中ではよく伝わる性質があります。
この性質を応用して、歯垢を分解してキレイにするのが超音波式の電動歯ブラシです。
歯にあてるだけで、超音波振動が歯を伝わり、バクテリアや歯垢を除去していきます。
音や振動は感じませんので、「ちゃんと磨いている?」と心配になるかもしれませんが、使い続けることで歯垢が除去されていきます。
歯茎が弱っている方は、刺激の強い音波振動や回転式よりも、超音波式がおすすめです。
超音波式電動歯ブラシの参考動画
良いことづくめに思えますがデメリットは、お近くのスーパーやドラッグストアで替えブラシが入手しづらく、ちょいとお高め、ということ。
ブラシのヘッドに超音波発生チップが内臓されているため、振動式、回転式ブラシに比べて安くはありません。
通販サイトで購入できますが、手間とランニングコストがかかります。
そして替えブラシが純正のみのなので、もしメーカーが倒産、または廃番になると入手できなくなる心配があります。
代表的な下記2商品の、超音波振動数は1.6MHz。
これを音波振動で表示される振動数で表すと、9600万回/分!
『ドルツ』が3.1万回/分なので、振動数がケタ違いすぎて、単純な振動数では性能比較ができません。
別アプローチの歯垢除去方法であると認識してください。
超音波式の商品
エミデント使用者の口コミ
実際には「磨かない」のに、まるで歯科クリニックで歯のクリーニングを受けた後のあのキュッキュッ感と歯と歯の間のクリア感(!)がこの超音波歯ブラシから得られました。歯肉炎のあのモヤモヤとした痛みも使用開始から1週間くらいで明らかに軽減し、現時点では全く気になりません。
エミデントを使い初めて3ヶ月、歯医者さんで定期健診を受けました。結果は二重○マル。歯石もほぼ付いておらず、最近常に気になっていた歯肉の具合も炎症が引き良好とのこと。それから、歯の内側が少し茶色っぽく変色していたのも、エミデントを使い始めてほぼ気にならない状態に。
最初は、「動かない」そして「磨かない」歯ブラシになれるまでに少し時間がかかりましたが、「歯磨き」の仕事は本当に良くしてくれていると思います。歯の黄ばみががっていたのも、着色がとれて本来の明るい色に戻ってきています。さらに一番嬉しいのは、朝の口臭が気にならなくなったことです。妻にも口臭がなくなりスッキリしたね、と言われました。
超音波式の商品
超音波振動:1.6MHz
音波振動:16,000回/分
定価:19,393円(税込)
「スマイルエックス」は音波振動と超音波振動を同時に使えるので、“ちゃんと磨いてる感”を得ながら、超音波パワーで頑固な細菌を分解していきます。
電源タイプ(充電式・電池式)で選ぶ
電源タイプは
の2つ。
一番何を達成したいかで選んでくださいね。
充電式
自宅で使用することが多いなら、充電式がおすすめです。
多くの電動歯ブラシ商品が、充電式となっています。
使用後、充電スタンドに立てておくことで常に充電され、電池交換の手間がありません。
そして電池式に比べ、パワフルな製品が多いです。
デメリットに挙げるか微妙なところですが、本体の重さは、平均100g程度あり、すこし気になるかもしれません。
といっても2~3分程度でブラッシングが終わるので、疲れるほどの重量ではありません。
デメリット1
充電用に常時コンセントが1箇所必要で、場所を取ります。
長期間の旅行や長期出張に持っていく場合は、充電スタンドを持っていく必要があり、荷物がかさばります。
USBで充電するタイプなら軽減されますが。
デメリット2
本体サイズが電池式より大きくなります。
バッテリーのサイズや、振動数などのパワーを出すため、どうしても躯体が大きめです。
太さはキュウリぐらい。
電池式ならゴボウぐらい。
太くて長い商品だと、歯磨き操作がしづらくなる可能性も。
電池式
充電式に比べ、軽くてコンパクトなのが特徴です。
充電式に比べ小柄なので、あまりかさばらず、バッグにしまいやすいです。
持ち運びしやすさを活かして、職場や旅行で使う人が多いです。
自宅では充電式、外出先では電池式のように使い分けるのもおすすめです。
デメリット1
デメリット2
充電式のほうが、洗浄力高めの傾向になります。
価格別で選ぶ
高機能で高価か、シンプル機能で低価格か、またはその中間か、になりますね。
価格帯別に大きく3つに分け、各特徴を解説します。
※必ず下記の分類に当てはまるわけではありません
エントリーグレード(低価格帯)
「最低限の機能で十分」とお考えなら
- 10,000円以下
- ブラッシングモードの種類(歯ぐきケア、ホワイトニング…)は少ない
- アタッチメントが少ないぶん交換の手間・ランニングコストはかからない
中間グレード(中価格帯)
「コスパ重視」とお考えなら
- 10,000円~20,000円
- 洗浄力高め
- ブラッシングモードが充実
- 価格を抑えつつ、ある程度の機能は欲しい人向け
上位グレード(高価格帯)
「高価な商品が安心する」とお考えならこちら。
- 20,000円以上~
- ブラッシングモード、アタッチメントが豊富
- スマホ連携機能あり
- 多機能で歯の洗浄を助けてくれます
- アタッチメント交換の手間、またはランニングコストがかかりがち
数年使ってどんな機能があるか理解してから、上位グレードにステップアップしましょう。
ランニングコストで選ぶ
電動歯ブラシのヘッドも、通常の歯ブラシと同じように定期的な交換が必要です。
交換目安は3ヶ月が多いです。
替えブラシの値段は、ブラシ1本数百円程度。
純正ブラシと互換ブラシがあり、純正がちょいお高め。
どちらも使ってみて、問題無ければ安いほうが良いのでは、と思います。
特に超音波振動式は純正替えブラシのみで、
「朝日医理科」のブラシは2本で約1300円
「エミデント」のブラシは2本で約3000円
です。
お財布に余裕が無ければ、途中で使用を控えがちになるかもしれません。
そうするとその商品を使う意味があるのか…。
電動ではない普通の歯ブラシは、1本200円程度。
これより高ければ、通常の歯ブラシよりランニングコストがかかる、ということになります。
また、電池式だと電池代もばかになりません。
充電タイプの電気代は、無視できるほど小さいので気になりません。
その代わり替えブラシ代のほうが、ランニングコストの比重は大きいです。
【純正替えブラシの価格】
名称 | 画像 | 駆動タイプ | 価格 | 1本当たり |
---|---|---|---|---|
パナソニック 「ドルツ」 | 音波振動 | 2本 1,100円 | 550円 | |
フィリップス 「ソニッケアー」 | 音波振動 | 1本 1,700円 | 1,700円 | |
ブラウン 「オーラルB」 | 回転 | 3本 2,000円 | 666円 | |
朝日医理科 「スマイルエックス」 | 超音波 | 2本 1300円 | 650円 | |
エミデント 超音波歯ブラシ | 超音波 | 2本 3000円 | 1500円 |
【互換替えブラシの価格例】
※価格は税込み
Amazon、楽天などで「商品名○○ 互換ブラシ」などで検索すれば調べることができます。
ただし互換品は純正に比べて品質が劣ることがあります。
安心して使いたいなら、純正品の使用をおすすめします。
スマホアプリ対応で選ぶ、のも面白いかも?
スマホアプリで、磨き残しやどのくらい力が掛かっているかを確認することができます。
また、専門家監修の歯磨き動画で正しい磨き方も確認できます。
自己流歯磨きの良くないクセに気づくことができ、修正していくことで、より効果的に歯垢を取り除くことが期待できます。
専門家が監修したアプリで、磨き残しゼロを目指してみては。
こちらの機能は、どのメーカーも上位機種に備わっていますので値段が高くなる傾向にあります。
力加減の検出(強く当てるとアプリで警告されます)や買い換え時期のお知らせ機能もあり便利です。
評価:★★★★★
アプリがブラッシング位置を把握しており、磨き残しや動かしすぎなどを指摘してくれるし、自分の目標設定ができて励みになる。ただ、3万は購入するのに勇気のいる値段なのは事実。
評価:★★★★☆
「アプリってなくてもいいよね」のご意見もあるでしょう。
でも子供には大ウケ!するかも知れませんよ😉
ソニッケアーキッズの例
子供が楽しく歯磨きできる歯磨きアプリ
調査に参加された保護者の98%が、お子様の歯磨きの時間が長くなり、効果が上がったと回答しています*。
お子様は一生続く健康的な歯磨き習慣を身につけることができます。
*ブラシのみ使用時と比べて / 2015年フィリップス調べ引用:https://www.philips.co.jp/c-p/HX6321_03/sonicare-for-kids-sonic-electric-toothbrush
この電動歯ブラシ、アプリと連動できるんだけど、めっっちゃ娘喜んでいる!!歯磨きの時間を待ち望んでいる!!子どもだもんね、こうゆうのがあるだけで、きゃっきゃっワクワクするんだよね。https://t.co/gFZU3mZ3cX
— ソソロリ (@sosorori) March 14, 2019
遂に電動歯ブラシというものに手を出してみました(子ども用)
私としてはギミックが気になって仕方ない
アプリを併用して楽しく2分間ウィーーンと磨きます
ただするだけじゃつまらない歯磨きも
最新の仕掛けを用いればすごい楽しい!
保育にもいろんな仕掛けを施していきたいですね!— 𝔻𝕒𝕚𝕔𝕙𝕚⛺️保育士 (@daichi_hoikusi) February 8, 2022
子どもにしっかり歯磨きしてもらいたいあなたは、購入を検討してみては!
電動歯ブラシ商品一覧
たくさんの商品から選びたいあなたはこちらをチェック!
音波振動タイプ
回転式ブラシ
超音波式
選び方を踏まえたおすすめ商品4つ
これまで解説してきた電動歯ブラシの選び方を基に、百種類以上ある商品の中から4つに絞ってご紹介します。
フィリップス ソニッケアープロテクトクリーン HX6877/56
5つのモードと3種のアタッチメント(ホワイトプラス、ガムプラス、舌磨き)を使いわけ、効率よく口内にアプローチします。
アタッチメントを使い分けることでより効果的な洗浄が行えます。
スマホ連携はありませんが、加圧防止センサーで力の入れすぎを防ぎます。
純正品よりお手頃価格の互換替えブラシもあるので、出費を抑えられます。
パナソニック 音波振動歯ブラシ ドルツ EW-DT73
日本人の口内環境に合わせた上級モデルで、ヨコ磨き×タタキ磨きの「W音波振動」となっています。
髪の毛より細い0.02mmの極細ブラシが、歯周ポケットの汚れにアプローチ。
アタッチメントは4種
- トータルケアブラシ
- 極細毛ブラシ(コンパクト)
- 極細毛ブラシ(ラージ)
- 極細毛ポイント磨きブラシ
「ポイント磨き」は、歯並びの悪い箇所に対応できます。
スマホ連携機能により磨き残しを軽減します。
ブラウン オーラルB iO9
おすすめ商品の中で、唯一の回転式であり、上級モデルです。
ブラシ1本1本が振動しながら回転する世界初の技術を採用。
これにより物理的に歯垢を落とし、驚きの除去率99.7%を実現しています。
スマホ連携機能も搭載し、なんと歯の内側、噛み合わせなど16パターンに分けて磨き残しを知らせてくれます
ブラッシングモードは7つ、アタッチメントは無くこれ1本で完結する、という商品力の高さが魅力です。
価格は
40,000円前後と、はっきり言って高い!ですが、しっかりした商品でしっかり磨きたいニーズに応えた商品となっています。
追記:
さらに進化した「iO10」が登場!
お値段驚愕の6万円😲
とにかく高級品がお好み、という一握りの選ばれし者が手にする商品になっております。
(住宅ローンでカツカツのウチにはムリ…)
パナソニック 音波振動ハブラシ ドルツ EW-DL39
電動歯ブラシデビューにおすすめなのがこちらです。
アタッチメントは「トータルケアブラシ」1本が付いています。
この一本で、
- 歯茎ケア
- 歯垢除去
- ステインケア(歯の茶色い沈着物の除去)
の機能があります。
動作はノーマルモードとソフトモードの2種類。
ソフトモードを使用すると、より低刺激に磨くことが可能です。
いきなり最高級品を買って失敗すると、お財布と精神的ダメージが大です。
初めは電動歯ブラシ自体が自分に合うのか、「ドルツ EW-DL39」のようなお手頃品で確かめましょう。
まとめ
このページでは電動歯ブラシの選び方を紹介してきました。
選び方まとめ
自分の生活スタイルで選ぶことになるので、どれが正解かは人それぞれ。
私は駆動方式とランニングコストに注目した、電動歯ブラシのサブスク『ガレイド デンタルメンバー』を選びました。
替えブラシが、1本308円と市販の普通の歯ブラシと同程度なのが魅力です。
振動数37000回/分の高性能なのに、月308円でOK!コスパ良し!
数年使っていますが、イイ感じです!
こちらのガレイド「デンタルメンバー」の体験レビューもご覧ください。
アラフォーすぎたら、これまで以上に歯を大事にしなければなりません。
ぜひ電動歯ブラシで「8020」(80歳で20本以上の歯)を目指し、健康寿命を延ばしましょう!