家づくりで意外に忘れがちなゴミ箱の置き場所。
オシャレなキッチンやカップボードに意識が向きすぎて、住み始めてから
「あ!ゴミ箱置き場ない!」
っと気づくこともあるようです。
マイホーム設計段階できちんとゴミ箱置き場を計画しておかないと、キッチンの使い勝手が悲惨なことになります。
私が使ってみた結果から、
ゴミ箱はシンク下に置くべし
について解説していきます。
「ゴミが発生する場所にゴミ箱を置く」が基本
ウチのアイランドキッチンでは、シンク下にゴミ箱を置いています。
さらに、リビング側からは見えないため、フタも取り外しゴミを捨てやすくしています。
一番発生するゴミといえば「燃やすゴミ(可燃ごみ)」ですね。
- キッチン
- リビング
- 寝室
- 洗面所
- トイレ
など、できるだけゴミが生まれる場所にゴミ箱を置くと便利です。
発生頻度が少ないビン、カンなど燃やさないゴミは、どこか一ヶ所にゴミ箱があればOKです。
そして特にキッチンは、無数のゴミがバンバン発生する場所ですから、置かない訳にはいきません。
キッチンで出るごみの例
- 野菜くず・卵の殻などの生ごみ
- 肉のトレー
- レトルトパック
- 包装の袋
- 拭き取ったキッチンペーパー
- 冷蔵庫に入れっぱなしの10日前に作った野菜炒め
- 昨日旦那さんが頑張って作ったけどマズくて食べられない焦げ付いた焼きそば
調理のたびにこれらのごみが大量生産されるので、できるだけ大きいゴミ箱が必要です。
オシャレさ優先で小さい容量のゴミ箱を選んでしまうと、すぐいっぱいになり、袋を入れかえる頻度が多くなり面倒です。
できるだけ大きめサイズがおすすめです。
でも大きいゴミ箱はどこに置くか困りますね。
「ゴミが生まれる場所にゴミ箱を置く」ことを考えると、シンク下に置くのが最適解。
もし新築ならチャンスですよ!
ゴミ箱の最適な場所を確保できますから。
でもそこはキッチン収納の一等地、ゴミ箱置き場にするには、
勇気いる決断
だと思います。
ではいったん、ゴミ捨て動作について考えてみましょう。
キッチンでのゴミ捨て動作を考えてみよう
野菜くず、チーズの包装やヨーグルトのカップ、子供の食べ残し、排水口のくず受け処理…
多彩な燃やすゴミが無限に発生しますから、これらは秒殺したいです!
旧宅での経験ですが、シンクと並行して、
↑こんな感じのキャスター付きキッチンカウンターをⅡ型キッチンのように置いていました。
そしてこのカウンター横にゴミ箱を置いていました。
シンクに向かっているとゴミ箱は背を向けた配置で、シンクから約1メートル先です。
調理台やシンクから1メートル以上離れた場所にゴミ箱を置いてしまうと、ゴミ箱の使い勝手が急激にわるくなります。
初めからゴミ箱が離れている生活だと気づかないかもしれませんが、ゴミ箱がシンクから遠いとめちゃ不便ですよ!
調理台で野菜くずが発生
↓
ゴミ箱に移動
↓
ポイ
↓
元の位置に戻る
という動作になると思います。
また野菜くずを捨てる間、ポタポタ水が床に垂れて、ふき取る動作も発生します。
この一連の動作が面倒で、調理台やシンクにゴミを放置、などもしょっちゅうあり、美観も損ねていました。
でも、シンクしたにゴミ箱があると、水滴を床に垂らさずにゴミを瞬殺できます。
シンク下収納って、実は開閉頻度多くないですよね?
シンク下は排水のためジメジメするし、衛生面がアレなんで、食品は置かないですよね?
旧宅の賃貸のシンク下は排水パイプがどーんと真ん中を通ったタイプで、衛生面やニオイで、調味料やお米など食品は置けませんでした。
おそらく洗剤や清掃道具、またはラップやアルミホイルなど直接口にしない系のストック品になると思います。
そうすると、シンク下キャビネットの開閉回数より、ゴミ捨て回数が圧倒的に多くありませんか?
シンク下の使用頻度が低いアイテムは、少し離れた場所にあっても、使い勝手に問題はありませんよ。
新築なら思い切って、シンク下をゴミ箱スペースにすることをおすすめします!
「やっぱり収納が良いな」ってなれば、後で自分で簡単に、収納ボックスやラックを置くことができます。
でも初めから組み込みのキャビネットを設置しちゃうと、後で取っ払うことは容易ではありません。
無駄な費用もかかるし…
キッチンのゴミ箱をシンク下に置くメリット
まず初めに、シンク下にゴミ箱を置くデメリットは、収納が減ること。
でも工夫すれば別の場所に収納を確保できるはず。
私が考えるシンク下ゴミ箱スペースの3大メリット
①時短になる
②隠せる
③椅子が置ける
メリットその1:時短効果抜群
先ほど述べた旧宅のゴミ捨て動作の例では、
シンクで発生したゴミを持って→振り返って→1メートル離れたゴミ箱にポイで、感覚的には今と5秒差はありますね。
たまにポタポタ床に垂れた水を拭き取る、という無駄な時間も発生していました。
拭き取り動作を入れると10秒はかかります。
ちょっと動作時間を計算してみます。
ゴミ捨て時間5秒差
1日およそ20ポイ
↓
1回5秒差×1日20回ポイ=100秒(1.7分)
そのうち水拭き4回ぐらいしてたので40秒足して、ゴミ捨て1日140秒(2.3分)の差。
1週間では、
140秒×7日=980秒→約16分
1年では、
140秒×365日=51100秒→約852分→約14時間!
リフォームするまで15年はそのままだと…
1年51100秒×15年=766500秒
→12775分→213時→約9日
(何もせず9日間じっとしているのと同じ)
毎回ほんの数秒ですが長い期間だとチリツモで、あなたの貴重な時間を捨てることになります。
1日140秒(2.3分)の時間が確保できれば、子供に
- ハグ28回(1回5秒として)
- 童謡を2~3曲
- 保育園がどうだったの会話
- くしで髪をとかす
など子供と触れ合う時間が確保できます。
新築なら、ゴミ箱置き場以外にも、時短になる間取りや仕掛けを作れます。
折角高いお金を出して家づくり(またはリフォーム)するなら、大金払った分の時間も買いましょう!
時は金なり、忙しい大人は時間が大事。
毎日何回も動作しますから、作業時間がほんの数秒短くするだけでも、長期的には大きな違いが生まれます。
メリットその2:
ゴミ箱を隠せるので生活感が出ずオシャレに
あまり美しくない物は隠すべきです。
特にリビングと繋がったオープン型のLDKは、生活感がグッと出るキッチンの大きいゴミ箱は見苦しくなります。
普段は気になりませんが(慣れちゃうので)、もし来客時にゴミがいっぱいだと「あ!」となります。
対面キッチンの場合ですが、シンク下にゴミ箱を置けばリビングからは見えません。
壁付けのI型キッチンなら、ゴミ箱を隠すことに関しては、扉を付ける方法もあります。
ただ作業効率が犠牲にならないよう工夫が必要ですね。
足で踏んで開閉できるフラップ式とか。
シンク下をフラップ扉でゴミ箱置き場にするにはオーダーキッチンになるかも。
ペニンシュラ型ですと一方がどん詰まりですから、そこにゴミ箱を置く事も考えられます。
でも「リビングから見えない」は達成できますが、作業効率を考えるとシンク下がおすすめ。
シンク下収納は他へ持っていけないか検討してみてください。
キッチンが「狭い」「スペースない」のであえてゴミ箱を置かないはアリか?
ナシ!と思います。
ゴミ箱置き場がないキッチンは、あっちこっちゴミ箱が移動してしまい使い勝手悪いし、とくに子供がゴミを散乱させちゃうことになります。
キッチン用ゴミ箱は定位置を与えてあげてください。
メリットその3
椅子が使える
膝を痛めている場合や、長時間の立ち作業で足腰に負担がかかるので座って作業したい、もあります。
そんなときは調理台・シンク下をゴミ箱置き場としてオープンにしていると、椅子、または車いすを使って作業ができます。
LIXIL|車いす・高齢者配慮キッチン| ウエルライフ
島らっきょうなど大量の野菜の皮むきとか、
こども抱っこしすぎて腰を痛めているときの皿洗いとか、デスクワーク長くて腰痛もあるので、座って作業したいときが時々あります。
アラフォーの腰はガラスでできています。
キッチンのゴミ箱は大きめ&フタ無しが作業効率良い
家庭の中で一番ゴミが発生しますので、できるだけ大きいサイズを選びましょう。
自治体指定ゴミ袋の容量・大きさは、こちらの3種かと思います。
大(45リットル)
中(30リットル)
小(10~20リットル)
ファミリー世帯なら「大」サイズゴミ袋がちょうど入る大きさのゴミ箱が良いでしょう。
我が家では、各部屋に置いた小さいゴミ箱を、ゴミの日にキッチンのゴミ箱大にまとめています。
勝手口の外にふた付のペール(丸形、角型)を置かれるご家庭もあるでしょうけど、台風対策のため、我が家では外にゴミ箱を置いていません。
また、外にあると日々捨てるのが面倒なんです…。
一時期、小サイズ(15リットルぐらい)のオシャレなゴミ箱をキッチンで使ってみたことがありますが、使い勝手が悪く、結局大サイズに戻りました。
ゴミ箱小さいと、徳用サイズのお肉トレーが入らないし、1~2日ですぐいっぱいになってゴミ袋交換がとても面倒!
ゴミ袋交換回数を減らせば時短になります。
ゴミ瞬殺のためにはフタ無しゴミ箱が良い
フタ無しゴミ箱なら、真上からポイっとできます。
調理中は手が濡れていますので、足でちょっとずらして、捨てています。
そしてシンク下だと、シンクにぶつかり、フタが開きません。
ペダルでフタを開閉するタイプは、シンク下には不向きです。
ゴミ箱の多くはフタが付いていますが、取っ払いましょう!
フタ無しゴミ箱でニオイは大丈夫か?
あなたはキッチンのゴミ箱に、生ごみをそのまま捨てていませんか?
そうすると、ゴミの日までに悪臭が発生してきますよね。
悪臭対策でフタ付ゴミ箱を選んでいるかもしれません。
シンク下にゴミ箱を置くならフタ無しが良いといっても、悪臭が気になる…
対策としては、生ごみごとに小さいポリ袋に捨てるのがおすすめ。
さっきテレビで紹介していた冷凍ゴミ箱スゴ?
「匂いを常温保管時の2万6000分の1に抑えられる」そうです。
生ごみはもちろん使用済み紙おむつもニオワナイ!#冷えるゴミ箱#クリーンボックス#紙オムツの臭いがほとんどなくなる販売はこちらhttps://t.co/dHCs8Rs4gl
お値段43,800円… pic.twitter.com/9wsoWmWkvl— ヨシオ (@yoshio_living) July 3, 2022
ポップアップタイプのポリ袋か、生鮮食品を買ったときは透明のポリ袋に包まれているなら、それを使います。
調理のたび生ごみはいったんポリ袋に捨て、口を縛れば、ほぼニオイはしなくなります。
そのポリ袋をさらに買い物袋に捨てれば、もっとニオイはしなくなります。
特に夏はすぐ悪臭を放ちますので、2重、3重に捨てればニオイ対策はばっちりです。
また、ゴミ捨ての日に、捨てたごみ袋が猫やカラスにつつかれても、ゴミが散乱しづらくなりますよ。
まとめ
このページでは、ウチのアイランドキッチン『クラッソ』では、シンク下をオープンにしてゴミ箱を置いています、を紹介してきました。
足つぼマットを置いて、皿洗いの時に踏み踏みしています☆
シンク下をオープンにするメリット
- ゴミ箱を隠して置ける
- 瞬殺ゴミ処理で時短家事!
- 椅子が使える
デメリットは、収納が減ること。
これまで紹介してきたメリット以外にも、
- 缶ビールなど、ケース買いしたドリンクをチョイ置きできる
- 段ボールをチョイ置き
- 使用頻度が少なくなったアイテムの保管
- 子供のかくれんぼ(けっこう高頻度で活用中♪)
など自由に使える“空白”があると、なにかと便利です!
今では、調理台下もオープンで良かったかも、って思っています。
コチラの「アクティエス」みたいに、全部オープンも楽しそうです。
生活スタイルの変化に応じて、キャビネットを入れ替え可能です。
「アクティエス」|リクシル
リフォームに強そう?