帰宅した瞬間に「なんか部屋がくさい…」。
消臭スプレーも空気清浄機も効かない。
そんな頑固なニオイを数分でリセットしてくれたのが業務用のオゾン脱臭機でした。
このページでは、オゾンが消臭できる仕組みと、空気清浄機との違いをわかりやすく解説します。
下記に一つでも当てはまるあなたは、業務用オゾン脱臭機を試してみましょう。
そしてウチで実際に使っている、オゾン発生量5 000 mg/hという高濃度モデルを実際に使い、部屋のニオイが無臭になったレビューをご紹介します。
タバコ臭やペット臭、さらに車内のニオイなど、染みついたニオイを“瞬殺”したい人にオススメです。
しかし高濃度ゆえ、日本メーカーでは家庭用に製造しないなど、使用上の注意点があります。
ではさらに読み進めて、オゾン脱臭機の効果をチェックしてみてください。
オゾン脱臭機の効果とは
お近くの家電店で売っているニオイ対策商品は、効果がマイルドですので、すぐ無臭にすることは困難です。
試してきたからわかります。
そこでおすすめしたいのが「オゾン脱臭機」。
オゾンといえば恋のマイヤヒ、と思いついたあなたはアラフォーですねw
ではなくて…
「オゾン層」や「オゾン層破壊」という言葉で聞かれる、気体のオゾン O₃ です。
地球の大気を取り巻く気体で、紫外線をカット、大気を浄化する性質があるというあのオゾンです。
オゾンの脱臭効果はこちら。

オゾンで脱臭できる仕組み
オゾンの分子は「O₃」(オースリー)、つまり酸素原子「O」が3つくっ付いています。
※酸素は「O₂」(オーツ―)です。
オゾンの「O₃」分子はとても不安定で、すぐ崩れてしまいます。
安定した酸素の「O₂」になろうとする性質があります。

例えると、恋の三角関係は、すぐに関係が壊れてしまいますよね。
安定した2人だけのカップルになろうとします。
O₃ | くっつき過ぎて落ち着かない“三角関係”の酸素 (=オゾン) |
---|---|
O₂ | 安定した“ふたり組”の酸素 (通常の空気中に約21%含まれる) |
O | オゾンから一つ飛び出した「活性酸素」 →非常に反応性(=酸化力)をもつ |
①三角関係は長続きしない
O₃は不安定なので、早くふたり組(O₂)になりたくてウズウズしています。
余った1人分(O)が「だれか、つき合って!」と相手を探しています。
②ニオイや菌が“相手役”として登場
部屋に漂う、ニオイ分子・ウイルス・細菌・カビなどが現れると、余った O がすかさず抱きつきます。
③抱きついた結果 ⇒ 酸化
ニオイ分子に抱きつく → 別のにおわない物質に変身(脱臭)
ウイルスや細菌に抱きつく → 細胞壁や外膜を壊して活動停止(除菌)
④残ったのはふたり組の酸素だけ
反応が終わると O₃ は 安全な酸素O₂ になり、悪臭分子は二酸化炭素(CO₂)・水(H₂O)などに分解されます。
これがオゾン脱臭のしくみです。
詳細は化学の教科書をご覧ください(たぶん)。
オゾン脱臭機と空気清浄機の違いは?
空気を浄化・脱臭する家電といえば「空気清浄機」を思いつくかもしれません。
でも空気清浄機とオゾン脱臭機はまったく違うもの。
空気清浄機は、空気中の微粒子を一度吸い込み、フィルターを通して綺麗になった空気を排出する仕組みです。
そのため、空気清浄機の近くの空気にしか効果がありません。
言い換えると、部屋の遠く隅っこにあるニオイ物質が、空気清浄機まで飛んでこない限り浄化できません。
また、フィルターはどんどん汚れていくので、必ずフィルター清掃や交換が必要になります。
それに対してオゾン脱臭機は、気体であるオゾンを、部屋の隅々まで広く拡散させ、除菌・脱臭を行います。
空気中に浮遊している菌やニオイ成分だけでなく、物に付着している菌やニオイ成分にも作用することになります。
ペットのニオイ
タバコの脱臭
にも高い効果が期待できるので、使用用途が広いものとなっています。
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オゾンの注意事項!人体に有害です
高い脱臭効果があるオゾンですが、低濃度すぎると効果が弱いです。
しかし逆に高濃度すぎると、人体やペットに有害です。
オゾン濃度 | 生体に対する影響・作用など |
---|---|
0.01~0.02 ppm | 臭気を感じる。 |
0.1 ppm | 強い臭気、鼻・喉に刺激を感じる。 |
0.2~0.5 ppm | 3~6時間で視覚低下の症状が出る。 |
0.5 ppm | 明らかに上部気道に刺激を感じる。 |
1~2 ppm | 2時間で頭痛、胸部痛、上部気道の乾きと咳が起こる。 |
5~10 ppm | 脈拍増加、肺水腫の症状が出る。 |
15~20 ppm | 小動物は2時間以内に死亡する。 |
50 ppm | 人間も1時間で生命が危険になる。 |
参考:日本オゾン協会
そのため、高濃度すぎるオゾンの使用や、密閉された狭い空間での使用は避けなければいけません。
そうした理由から現在日本製のオゾン脱臭機は、
「高い除菌、脱臭効果のある高濃度オゾン」でありつつ「人体には安全な濃度」に抑えられています。
より詳しい参考サイトはこちら
除菌消臭器に使われる「オゾン」は安全? 日本オゾン協会にきいてみた
では次に、私がアマゾンで購入した高濃度なオゾン脱臭機をレビューいたします。
加齢臭も即除去!高濃度オゾン脱臭機の紹介
マイホームを新築から住み、何年かたったころ、「あれ、部屋のニオイが強くなった…」と感じました。
あれこれ消臭剤や、プラズマクラスターの空気清浄機を使いましたが、ニオイが取れないんです…。
残念ながら加齢臭ですかね。
しつこいんです、やつらは。
ベッド、クローゼット、カーテン、壁や天井クロス、床、…においが染みつきそうなところはいっぱいあります。
体臭・加齢臭、料理のニオイ、その他なんやかんやのニオイがしみこんだ室内を浄化したい!(タバコは吸いません)
だらだらやってないでスパっと消えてくれる、とにかく強力なマシンが欲しい!
と検索したところ…
「オゾンテクノロジーズ 業務用オゾン脱臭器5000mg」
という商品を発見しました。
ではレビューをしていきます。
高濃度オゾン発生で、脱臭力抜群!
これからご紹介するオゾン脱臭機は、
- いろんなニオイをしっかり脱臭したい
- ソッコーで無臭にしたい
- 多少の危険を承知でも脱臭できたらうれしい
という人におすすめの商品になっています。
<
参考価格(アマゾン) | 9,980円(税込) |
---|---|
オゾン発生量 | 5000mg/h |
消臭効果 | タバコ臭、カビ臭、体臭・加齢臭、糞便臭 ※有機溶剤臭は脱臭できません |
重さ | 約3kg |
大きさ | だいたいB5の紙サイズ 21cmx17cmx13.5cm(縦x横x高) |
タイマー機能 | 120分まで設定可能 |
業務用として販売されていますが、自己責任で家庭でも使用可能です。
普通にアマゾンで買えます。
アマゾンで海外製商品にありがちな、名称が不明で…、
この記事では仮に『オゾン脱臭器5000mg』と称しておきます。
(ProTech5000かな?)
まずもっとも重要となる脱臭機能について。
結論から言うと…
抜群の消臭効果があります!
即不快なニオイ消去、効果ありすぎワロタw
これまで使ってきた置くタイプの消臭剤なんて、屁ですな。
さすが業務用!
オーバースペックもいいところ。
起動させると瞬時にファンが周りだし、高濃度オゾンがブォ~~っと噴出します。
5000mg/h(1時間で5000mg)のオゾンがどれぐらい高濃度か、知らんけど、日本の家電では実現できないほどの高濃度らしいっす。
商品ページ掲載の、部屋面積による稼働時間はこちら
対象面積 | 稼働時間目安 |
---|---|
ミニバン | 30秒 |
7.5㎡(6畳) | 2分 |
10㎡(8畳) | 2分30秒 |
20㎡(16畳) | 5分 |
80㎡(64畳) | 20分 |
640㎡ | 120分 |
16畳の広めの部屋で、約5分の稼働でOKです。
稼働は5分ですが、すぐ換気せずに30分程度放置して、オゾンを浸透させてください。
すぐ換気すると、消臭できません。
30分経ったら、十分換気してください。
標準的な住宅面積80㎡で、20分稼働時のオゾン濃度計算
- 床面積:80 m²
- 天井高:2.5 m(一般的な住宅想定)
- 室内容積:80 m² × 2.5 m = 200 m³
- オゾン発生量:5 000 mg/h
- 運転時間:20 分(=1/3 h)
- 換算係数:オゾン1 ppm≒1.96 mg/m³
(1 ppm あたり 1.96 mg/m³)
※換算係数は室温20~25 ℃の 1.96 mg/m³ を使用
引用:英国環境・食糧・農村地域省
- 発生させたオゾンの総量
5 000 mg/h × 1/3 h = 1 666.7 mg - 濃度(mg/m³)
1 666.7 mg ÷室内容積200 m³ = 8.33 mg/m³ - ppm へ換算
よって、オゾン濃度は、約4 ppmです。
先ほどの「オゾン濃度による有害性」の表によると、「脈拍増加、肺水腫の症状が出る。」に近いですね。
オゾン発生時はその部屋にいてはいけません。
ペットがいるなら一緒に退出しましょう。
ちなみに「人間も1時間で生命が危険になる」の50ppmになる稼働時間を見てみましょう。
- 必要なオゾン量
50 ppm × 1.96 mg/m³ = 98 mg/m³
98 mg/m³ × 200 m³ = 19 600 mg(=19.6 g) - 所要時間
19 600 mg ÷ 5 000 mg/h = 約3.9 時間
⇒およそ4時間連続運転すると、理論上 50 ppm に達します。
※実際は換気・壁面吸着・自然分解(脱臭・除菌で分解していく)で濃度が下がるため、計算値はあくまで理論値
4時間連続運転した部屋にすぐ入室すると、かなりヤバいです。
さらに詳しい計算は化学の教科書をご覧ください(知らんけど)
車内のニオイ除去も、納得の効果を発揮します。
特にタバコを吸うあなたにピッタリ!
タバコを吸わなくても、座席には体臭がたっぷりしみこんでいますので、高濃度オゾンを浴びせて悪臭をやっつけちゃいましょう!
また、
賃貸物件で部屋でタバコ禁止だけど吸っちゃった
ペットNG賃貸だけど、ペット飼って臭いが付いちゃった
と言うアナタは業務用オゾン脱臭機で隠蔽しましょうw
故障については販売元のジェネテック合同会社が1年間の保証を行っているので安心です。
これはオゾンを発生させる「オゾンプレート」も別売りで個別購入できます。
どうやら消耗品のようです。
使って1年未満なので、まだ故障していませんが、そのうちオゾンプレートだけ買い換えるかもしれませんね。
とにかく脱臭出来る商品が欲しいあなたに向いている脱臭機です。
タイマー機能で、床面積に合わせて稼働できます
タイマー式の時間設定ができるようになっているため、20~120分の間で時間設定ができます。
また「HOLDオプション」があり、タイマーで停止させず、ずっと稼働させぱなっしも可能です。
家庭では不要な機能ですが、あくまで業務用として販売しているので、500㎡(NBAバスケットコートよりもう少し広い)を超える場所でも使えるようになっています。
マシンの大きさが小ぶりで保管場所にあまり困らない
強力な脱臭機能を持ちながら、B5サイズノートほどの、21cm×17cm×13.5cm(縦×横×高)という小型ボディなので、保管場所をあまりとりません。
また、2.4kgという軽量でもあるため、腰痛でお困りのあなたでも持ち運びは苦労しません。
プラズマクラスターとかに比べたら、全然余裕。
ウチのプラズマクラスター空気清浄機はA4サイズほどの面積で、高さが60cmぐらいあるので、設置場所をとります。
もちろん保管場所もかなり取り、どこかにしまっておくのは苦労します。
空気清浄機はフィルターで微粒子を除去するので、マシンの体積がどうしてもデカくなります。
それに比べオゾン脱臭機は、気体を発生→拡散→ニオイや菌を除去ですので、フィルターは不要だからマシンの体積は小型で済みます。
以降で紹介するオゾン脱臭機も、おおむね小型サイズになっています。
注意事項!高濃度オゾンは危険性あり!
5000mg/hというかなり高濃度なオゾンが出ます。
販売ページやオゾンの専門サイトでも注意がされています。
この記事前半でも取り上げた、「50ppmで人間も1時間で生命が危険になる」です。
高濃度なオゾンを発生させるため、過度に稼働させるとオゾニド(オゾン化合物)が発生することとなり、部屋にオゾン特有のニオイが残ってしまいます。
また、高濃度オゾンが滞留していると人体に有害となりますので、換気に注意しなければなりません。
稼働後は30分ほどオゾンを発生させて使用すると、その後は十分に換気する必要があります。
使用についての注意事項を見る
高濃度のオゾンを発生させる機械ですのでしっかりと守ることが重要です。
- 本体を使用する前に数秒間のテスト稼働を行い、オゾンプレートに異常・異音がないことを確認ください。
- 説明書の稼働時間目安を守り使用してください。稼働時間目安を無視した長時間稼働は絶対におやめください。オゾン濃度が必要以上に高まり危険です。
- オゾン発生口に顔を近づけないでください。オゾンが放出されています。
- 本製品は無人環境で使用ください。また換気のできない場所では使用しないでください。
- オゾン発生後、十分に換気をしてください。
危険(火災、感電などの死亡や大けがなどの人身事故が生じます。)
- 高濃度のオゾンは人体に影響を及ぼす事を理解して使用する
- コンセントや配線器具の定格を超える使い方をしない。交流100V以外で使わない
- 腐食性・可燃性ガスやそれに準ずる物質、埃のある場所で使わない
- 可燃性の物質(ヘアスプレーや殺虫剤、化粧品などの微粉体等)の近くで使用しない
- 浴室など高温多湿、水のかかる場所、不安定な場所では使用、保管はしない
- 子供の手の届くところで使用・保管しない
そのほかのおすすめオゾン脱臭機の紹介
そのほかにおすすめできるオゾン脱臭機です。
大手ネットサイト(楽天、Amazon)で購入できるものとなっています。
オゾン脱臭機 CORNMI
こちらはコンセントに差し込むだけですぐに使うことができるタイプの脱臭機です。
「多機能モード」が特徴的な商品となっており、脱臭、ホルムアルデヒド除去、マイナスイオン空気浄化という多くの機能があるのが人気となっています。
空気を綺麗にするという効果が高い上に作動音が静かなので「快適に空気の綺麗な部屋で過ごしたい」という人におすすめです。
オゾン発生器 CUO FUTURE
こちらは累計15000台以上を販売しているという人気商品です。
コンセントに差し込む、充電して使用するということが選べるだけでなく、小さくて軽量ということもあって使う場所を選びません。
オゾン除菌、オゾン脱臭ともに高い効果が期待できるだけでなく、防水仕様となっているために風呂場で使用して防カビ機能も期待できます。
「色々な場所で利用したい」という人におすすめです。
オゾン脱臭機 DONGQIMI
こちらは最新設計の機種で、全面金属筐体のオゾン脱臭機となっています。
とにかく脱臭効果が高く、1時間あたり10,000 mgのオゾンを発生させて脱臭することが可能です。
家の玄関、リビング、トイレなどはもちろんホテルなどでも業務用として使用できるものとなっています。
「しっかりと脱臭したい」という人におすすめの商品となっています。