不倫がバレて借金500万円を背負った私、カズヤの、借金地獄体験談をご紹介します。
あなたは今、不倫していませんか?
もし私のように不倫がバレてしまったら、今の生活が詰みますよ。
不倫がバレると、相手の配偶者に訴えられて慰謝料を請求されます。
そして確実に負けます。
私は敗訴し、500万もの借金をつくり、一家離散になりました。
人生に絶望しましたが、自己破産で借金をゼロにしたことで、人生をやり直し始めています。
私を反面教師にして、あなたのつらい状況を少しでも解決するヒントになれれば幸いです。
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職場の同僚との不倫が、相手の夫にバレた!
私は30代前半のころ、医療系の仕事をしていました。
不倫の相手は職場の先輩Mさんです。
お互いの家庭のグチを言い合ってるうちに、好きになってしまい、不倫関係になりました。
でも私たちの関係はすぐに、Mさんの夫Yにバレました。
ある日、仕事が終わって、お互いの車を別々の駐車場に止め、ホテルに行きました。
車にGPS発信機を付けられていたのです。
おかげでホテルに行ったことが筒抜けです。
私はYに呼び出され、証拠を突き付けられ、慰謝料300万円を払うように要求されました。
出るとこ出て、しっかり払ってもらうからな
それで終わると思うなよ、ぶっ殺すぞ!
元自衛隊員のYは、私をそう脅してきました。
戦闘のプロに「ぶっ殺すぞ!」と言われ、恐怖に負けた私はYが出してきた示談書にサインをしてしまったのです。
示談書の内容をざっくり言うと、
「300万円を慰謝料として支払えば、今回の件は私の家族に言わない」
という内容でした。
示談金300万円を銀行から借りようとしたが200万円が限界だった
示談書にサインしたものの、家の財布は妻が握っていました。
何とかなる貯蓄はあったのですが、示談金のため貯金を引き出したいとは絶対言えません。
仕方なく、妻に内緒で銀行からお金を借りる事にしたのです。
しかし当時の私の年収は400万円。
銀行は200万円までしか貸してくれませんでした。
そこで私はYと交渉しました。
まず示談金200万円を支払い、残った額は1年後に再度借りて支払うことを提案すると、Yはそれを承諾しました。
こうして私には1年間の猶予が出来たのです。
借金をした事での家族への影響は、一家離散だった
借金をしてしまったことで、私の家庭は徐々に壊れていきました。
1年後に支払う、残りの示談金100万円を貯めるとうのと、銀行への返済月3万を稼ぐため、休日返上で働くようになりました。
当然、家族との時間もとれなくなり、当時5歳と10歳の子供がいた私への、妻の視線は痛いものになっていきました。
家族と離れ一人暮らしに
妻に疎まれ始めた事と、お金を返済しても「Yに殺される!」とパニックになっていた私は、家族と離れて別居することにしました。
同時にYに返すはずの残りの示談金100万円を、払わずに逃げることにしたのです。
浮気が妻バレて訴えられるのを恐れ、離婚
私は当時、この件がバレて妻からも訴えられる事に怯えていました。
そこで、
「妻に事が露見する前に離婚してしまえば、訴えようがない」
そう思ったのです。
妻との話し合いの結果、養育費として毎月3万円を支払う事を条件に、離婚をすることが出来ました。
養育費が月3万円と少額だったのは、実は10歳の上の子が連れ子で、その子の養育費を払う義務が無く、下の5歳の子1人分の額で済んだためです。
結局、慰謝料要求の裁判になり、敗訴
妻と離婚出来たものの、1年たったあとも残りの示談金100万円を支払わないことに、Yが何かしら行動してくるのではないかと日々怯えていました。
そして来るべき時が来たのです。
裁判所から訴状が来た
とある日、裁判所から手紙が来ました。
訴状の中身は、
「未払の示談金100万円と、精神的被害150万円の慰謝料を合わせて、250万円の支払いをせよ」
という内容でした。
訴状が来てパニックになった私は、いくつかの弁護士事務所に相談しましたが、どの弁護士も依頼を引き受けてくれませんでした。
弁護士は成功報酬制のため、負ける確率の高い裁判は、引き受けてくれません。
私は弁護士を付けないで、一人で裁判に出席することになりました。
ほぼ負け確定の本人訴訟です。
もちろんYは弁護士をつけています。
まったく勝ち目はありません。
敗訴し借金の合計が450万円に
当初の示談金300万円だけでも相当な額です。
参考:不倫の慰謝料の相場
https://rikon.vbest.jp/columns/89/
Yはさらに150万円の慰謝料を要求してきたことで、逆切れに近い怒りを覚えました。
もちろん不倫は許されるものではありませんから、自業自得ではあります。
しかしながら私は、できるだけ裁判を長引かせ、弁護士費用などの金銭的負担を与え、せめて一矢報いようと思いました。
裁判は10回ほど、高等裁判所まで争いました。
結果は完全に敗訴。
Yの要求が100%通ってしまいました。
銀行に借りていた示談金200万円に加え、裁判で負けた分の250万円が加わり、借金は合計450万円に。
借金を返すことができず、自己破産へ
当時の私の収入では到底返せない多額の借金を、自己破産することでゼロにしました。
その経緯を説明してきます。
差し押さえの恐怖から職を転々とする羽目に
敗訴して1カ月が過ぎたころ、裁判所から、Yが私の財産の差し押さえを強制執行できる旨を示した通知が届きました。
自分の銀行口座が差し押さえられてしまうのが恐怖だった私は、常に家の奥に現金を隠していました。
また財産の差し押さえは、相手がこちら側の職場に請求してくることがあります。
その場合は給料を差し押さえられてしまうのです。
それを恐れた私は、職を転々としました。
その結果、まともな収入が得られず、銀行への返済も滞り、利息が付いて借金の合計は、ピーク時で500万円を超えていました。
金融機関にとって属性が良くない私の場合は、利息の上限の金利になっており、返済が滞るとあっという間に金額が増えてしまうのです。
参考:利息制限法は100万円以上の金利は年15%
どんなに働いても借金が減りません。
仕事へのやる気もありません。
30代半ばを回ったこのころ、心身追い込まれ、うつ状態の私は外国のどこか、遠い土地に逃げたい気持ちでいっぱいでした。
司法書士に自己破産を勧められる
どうにならないものかと、裁判に提出する答弁書を書いてもらった司法書士事務所に相談したところ、自己破産することを勧められました。
私には、破産しても没収される財産は何も無かったので、そのまま破産手続きを進めることにしました。
手続き開始から免責されるまで、約1年間かかります。
その間の、Yや銀行からの返済の問い合わせは、すべて司法書士さんが対応してくれます。
おかげで、やっとまともに仕事が出来るようになりました。
自己破産で借金ゼロ、人生のリセットボタンを押せた安堵感
現在、借金はゼロになりました。
破産すると、向こう10年はクレジットカードが持てなくなるというデメリットがあります。
何となく、自己破産はやってはいけないものだと思っていました。
でも私の場合には、メリットの方が大きかったのです。
おかげで心が落ち着いて、正社員の仕事に就くことができました。
不倫前の収入よりは減りましたが、安堵感は相当なものです。
この記事を書いているアラフォーの今では、仕事がまともにできる喜びと、仕事でのトラブルが大したことに感じない、達観した心境にいます。
元妻には不倫した事はバレずに終わることが出来きたので、離婚慰謝料の請求は受けていません。
もしこれから訴訟を起こされたらどうなるかわかりませんが、想像したくないですね。
破産しても養育費は免責されないので、これからも払い続けます。
多額の借金やトラブルが起きたとき、あなたがるべき行動のまとめ
ここまで読んでいただいてわかる通り、私は不倫が原因の借金で、非常に苦労しました。
不倫相手の夫Yは、初めの示談金200万円を受け取っています。
彼としては満足いく金額ではないと思いますが、あまりにも高額な慰謝料を請求すると、敗訴側に自己破産され、慰謝料を全く受け取れなくなるかもしれません。
もしあなたが慰謝料を請求する側だとしたら、自己破産されない、不貞相手が支払うことができる金額にした方が良いでしょう。
そんな私があなたにできるアドバイスは次の3つです。
すぐに示談せず、まずは専門家に相談すべき
誰にも相談せず、示談契約書にサインしてしまったことが、私の最大の失敗でした。
急な借金を抱えることになっても、専門家に相談すれば私の人生は、もう少し良い方向になっていたと思います。
あの時は、用心深く行動していたのになぜ不倫がバレたのかという驚きと、屈強な男に脅される状況に、パニックになってしまったのです。
ですが、まずは落ち着いて、専門家の意見を求め、場合によっては代理人に立ってもらうことが必要です。
この体験談を読んだあなたは、「専門家に相談!」と、心に留めることができましたので、最悪の状況を回避することができるはずです。
素人の示談はうまくいきません。
不法行為や浪費での借金は自己破産できない可能性が高い
通常、自己破産できるかどうかは、その時の借金の額と収入の割合によって決まります。
ただ例外があり、法律上の不法行為や浪費でできた借金はチャラにはできません。
不倫も免責されない「不法行為」に当たりますが、少し状況は特殊です。
不倫の慰謝料の場合は、相手(この件ではY)に対して「積極的な害意」があったと裁判所が判断した場合は免責されません。
そうでない場合はおおむね免責される傾向があるようです。
私が免責された理由として、
①不倫した期間が短かった
②Yに対しての積極的な害意を与えることが目的でなかった、と判断された
この2つが決め手だったのだろうと、司法書士の先生から聞きました。
この時、裁判所がどう判断するかはギリギリの状況だったと思います。
私は免責されなかった場合は、どうしたらいいのだろうと常に不安でした。
もう一度言いますが、不倫などの不法行為や、ギャンブルでの借金は自己破産できない可能性が高いので、やめましょう。
最終手段の、自己破産があなたを救います
通常、破産をすれば持ち家や車などの財産を差し押さえられてしまいます。
家が無くなれば引っ越しをせざるをえません。
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逆に何も財産を持っていないのであれば、デメリットはクレジットカードが5~10年間使えなくなる程度なので、自己破産を選択肢に入れましょう。
間違っても、どこかに飛び込むという行動はやめてください。
日本は金銭的に失敗した人間を救う法律がありますので、借金取りに追い込まれたとしても、専門家に相談すれば自己破産などの解決方法が見つかります。
心身が元気であれば、やり直せますよ!
この一連の体験の中で、一番心身にダメージを受けた出来事は何でしたか?
急な離婚をしたので、いきなり私が出ていったように受け取られているでしょう。
自業自得ですが、今も子供には会う事ができていません。
でもいつか、その子たちに直接謝罪できる日が来るのを信じて、今を過ごしています。