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住宅ローン地獄に陥った10人の後悔ブログ|収入の4割返済で失った幸せ

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住宅ローン地獄!身の丈に合わないマイホーム購入で後悔【収入の4割返済は地獄】

身の丈に合わない住宅ローンを組んでしまうと、毎月の返済がヤバいことになり、家計がマジでピンチに!

家を買うときは誰でも心が浮き立ち、「大丈夫だろう」とつい無理をしてしまいがち。
「素敵な家に住みたい」という気持ちや、家族からの意見に流されて、無理な借り入れをした結果「住宅ローン地獄」に陥ってしまう方は、正直言ってかなり多いんです。
現在の金利上昇局面では、この危険性はさらに高まっています。

このページでは、住宅ローンで実際に苦労した10人の方の体験談をご紹介します。
「もう少し小さな家だったら…」
「周りの意見に流されなければ…」
といった切実な声から、住宅購入時の判断がいかに重要であるかを学ぶことができます。

これらの貴重な教訓を、あなたが同じ失敗を繰り返さないためのヒントとして活用してください。

目次

【住宅ローン地獄ブログ】収入の4割返済で後悔した身の丈に合わないマンション購入体験談

某クラウドソーシングにて、住宅ローン地獄に陥った方10名から体験談の寄稿をいただきました。
そのうちのおひとり「yakky」様の体験談をご紹介します。

義両親の猛プッシュに押され、断り切れずマンション購入したところ、ローン地獄になったとのこと。
では体験談をお読みください。


こんにちは、yakkyと申します。
私は身の丈に合わないマンションを購入してしまい、とても後悔しています。

「あのとき、もっと強く『このマンションは買うべきではない』と拒んでいれば…」と今でも悔やむばかりです。

もし住宅購入前に、住宅ローンに詳しいFPに相談して、
「このローンでは生活が破綻しますよ」
と具体的にアドバイスを受けていたら、妻や義母にもはっきりと反対できたと思います。

さらにいえば、事前に「モゲチェック」のような住宅ローン診断サービスで返済シミュレーションをしていれば、無理な返済プランだと数字で明確に理解でき、冷静に判断できたはずです。

これから住宅ローンを組むあなたには、ぜひ私の失敗を反面教師にしてほしいです。

住宅購入時の高揚感に流されず、専門家や診断サービスなどの客観的な視点も取り入れて、本当に家族が幸せになれるマイホームを選んでください。

このまま読み進めて、あなたが住宅ローン地獄にならないためのヒントや具体的な対策を掴んでください。

住宅ローン地獄の始まりは「子どもの入学前に引っ越したい」だった

マンション購入前の旧宅は、1LDKに子ども2人の4人家族でした。
かなりぎゅうぎゅうでしたが、親戚の関係でかなり安く借りられていたこともあり、我慢して暮らしていました。

それでも3人目の妊娠が分かった時、上の子も小学校になるし、さすがに引っ越そうという話を妻としていました。

じっくり考えるつもりが、途中で面倒になってしまった

マイホーム購入をぼんやりと考え始めたのは、実際の購入の2年前からです。
当初は軽い気持ちで探していましたが、希望エリアに我が家の経済力で支払える物件は、なかなか見つかりません。

当時住んでいたマンションは妻の実家から近かったこともあり、なるべく妻はそこを離れたくないと言っていました。
とはいえ、そこはかなり価格の高いエリアで、確かに便利ではありますが私の収入では無理です。
説得して少し離れたエリアでも探しましたが、妻が満足いく物件が見つかりません。

その内に妻は飽きてしまいました。

そして私も、狭くてもまだ住めないわけではないので大丈夫だと考えて、だんだん面倒になり、探すのをやめてしまいました…。
思えばこの時に継続してマイホーム購入を検討していたら、また違った結果になっていたでしょう。

気づけば選択肢が少なくなり、余裕も無くなっていた

マンション購入は棚上げになったまま、3人目の子どもが誕生。
上の2人も幼稚園に通うようになりました。

もう半年で上の子が小学校に入学するという段階で、再度引越しの話が。
しかし前回と違ったのは、検討エリアが極端に狭くなったことです。
妻は幼稚園のお友達と同じ小学校に通わせたいと言い、学区内のマンションが必須だと言いだしました。
前に探した時にもなかったのに、そんなに狭い範囲で当てはまる物件があるとは思えません。

さらにやっかいなことに妻の実家が、多少予算を援助するから近くに住みなさいと言ってきました。
申し出はありがたいですが、エリアの金額を考えると本当に「多少」です。
部屋を貸してくれていた親戚(妻の叔母)にも話してしまい、4月までのマンション購入が既定路線となっていました。

タイムリミットは半年。
引き渡しを考えるとさらに時間はありません。
そんな状態で、少ない選択肢の中かから、しっかりと条件を吟味する時間もなく物件を探す必要に迫られていたのです。

希望条件に合うマンションが見つからない焦り

インターネット等での検索だけでは限界があると思い、複数の不動産会社にも足を運んで相談をしました。
私が出した条件は次のようなものです。

  • 小学校の学区内
  • 築年数は問わない
  • 駅距離も気にしない
  • 予算は4,000万円以内
  • 最悪70㎡未満でも仕方がない

厳しい条件に不動産会社も大苦戦……。

本当は4,000万円も出して、築年数の古いマンションを買いたくはありません。

それだけの予算があれば、別のエリアであれば築浅で広いマンションが買えることは知っていました。
そもそも、その4,000万円という予算もかなり無理をしています。

そこまで条件を緩和しても、予想通り、なかなか納得いく物件はありません。
幸い、3軒目で出会った不動産会社さんがとても親切で、少し条件を緩和させながらも、熱心に物件を紹介してくれました。
前の2軒は見込みがないと思われたか、適当に図面を見せられて終わりでした。

ようやく見つけたマンションも、どこか納得できない物件だった

そんな中、辿り着いたのが、築45年4,200万円のマンション。
小学校からも近く、72㎡あるので、予算以外は条件に合っています。
しかし、当然と言えば当然ですが外観は古く、部屋の中もリフォームが必要な状態です。

それでも妻と義父母は気に入ってしまい、予算オーバーでもこの物件しかないのではないかという方向になっていました。

確かに条件面では最も我が家の希望に近い物件です。
しかし私の中でその物件は生理的に受け付けないと言えば良いのか、これにお金を出したくないという気持ちがぬぐえません。

結論としては、このマンションは私が決めきれないうちに他の方に買われてしまいました。
正直なところ胸をなでおろしましたが、これにより私の立場はより悪くなりました。
「時間も残っていないのにどうするつもりだ」ということです。

やはり大金を出して納得いかないマンションは買えないと再認識した私は、
「一旦検討期間を延ばして、叔母にももう少し住ませてもらうようにお願いしよう」
と妻に主張しました。
子どもは可哀想ですが、身の丈に合ったエリアで考えたいと思ったのです。

しかし、その意見は妻に却下され、義父母に呼びだされ、自分勝手すぎると激怒をされました。

予算超過マンションを勢いで購入!住宅ローン地獄へ突入開始

呼びだされてお説教をいただいた3日後に、義母が紹介してきたのが今の家です。

紹介されたマンションの概要

  • 築40年の中古マンション
  • 床面積70㎡
  • リフォーム済み

駅も、私が通勤で使う路線ではないものの、徒歩10分以内と便利で、もちろん小学校の学区内でした。
ただし、予算は4,600万円!!

探せばいくらでもあると言われましたが、そもそもこの条件では探していませんでした。

しかし、もう時間は残されていないこともあり、私以外の間ではこのマンションにほぼ決まっていました。
4,200万円+リフォームが検討できるなら、4,600万円だって頑張れるだろう、という理屈です。

当初予定の4000万円以内から+600万円です。

600万円はベンツやBMWなど高級車が買える金額ですね。
4000万円で家を買ってガレージにベンツ置いてるようなお金持ちそうなお宅ですよ。

もしやり直せるなら、FPさんに相談して借り入れNGを突き付けてもらえたらよかったです。
そうすれば妻や義母に堂々と断れていたはずです。

冷静に返済計画を考えず、住宅ローン契約を決意してしまった

実際に内見をしてみると、古い割には作りもしっかりしていて、前回買い損ねた物件よりも印象は遥かに良いものでした。
大規模修繕が控えていたり、管理費が高いということは気になりましたが…、ここを逃すともうどうなるかわかりません。

売主さんも値引きに応じるということで、私は内見したその日に購入を決断。
義父母の援助を期待したのも事実です。

まだローン審査や諸手続きはあるものの、ようやく肩の荷が下りた気分になっていました。
しかしこの甘い判断が失敗の原因となったのです!

住宅ローン返済が生活を圧迫|ブログで綴る収入4割返済の苦しみ

多少の値引きはしてもらったものの、当初の購入予算を大きく越えていたこともあり、月々の返済額は収入の3割を大きく越えていました。
さらに、管理費や修繕積立金も決して安くはなく、合計支払い額は月収の4割近くに…。

妻は育児を理由に仕事を辞めており、落ちついたら仕事を探す予定でしたが、そこまで待つ余裕はありません。

特に大きな出費がない月はどうにか赤字にならずに済んでいましたが、少しでも出費が増えるともう足りません。
私は自らお小遣いも減らして、徹底的に節約する生活となりました。

働き方改革で残業代が消滅…予想外の収入減で大ピンチ

家を購入した直後、会社の考え方が大きく変わり、残業がほとんどできなくなりました。
「働き方改革」の名のもとに、一定時間以上の残業や休日出勤を認めない方針となったのです。

決して残業代目当てで居残っていたわけではありませんが、見込んでいた収入に残業代も含まれていましたので、これは大きな痛手。

この結果、収入は目減りし、ローン支払い額は月収の4割を超えました。

かなりヤバいです。

修繕積立金も増額、家計はさらに苦しく

購入のタイミングで大規模修繕が入っていたので、ある程度覚悟はしていたのですが、早々に修繕積立金の増額の提案が行われました。

私も総会に出席して、抵抗を試みましたが、古いマンションだけにいろいろと無理が来ているようで、今後も修繕の必要があるようです。
理由を聞くと納得しないわけにはいかないのですが、一気に7,000円もアップ!

毎月そんなに増額されたら生活に影響が出るのは必至。

もう出川張りの“ヤバいよヤバいよ”です。

買って半年足らずでこのような話になるのであれば、買わないという選択もあったかもしれません。
仕方がないこととは言え、さらに負担が増えて頭をかかえてしまいました。

経済的余裕が無くなると夫婦仲が悪化!住宅ローン地獄の深刻な影響

ローン返済の重さと、収入の減少と、苦しい状況が続いています……。
当然子どももこれから大きくなりますので、さらにお金は必要になるでしょう。
毎月どうにか赤字を出さないよう暮らしているため、生活にまったく余裕が無くなってしまいました。

ちょっと家族で外食をしたり、服を買うだけでも我が家には大打撃。
コンビニでお茶や水なんか買えません。
スーパーで安くまとめ買いした物じゃないと…。
今の私にはコンビニで淹れたてコーヒーもぜいたく品です(泣笑

毎月の収入はローンや光熱費などの固定費ですべて消え、ボーナスは赤字の補てんに使われます。子どもの将来の為の貯金も必要です。

頭ではわかっていても、全部我慢しないといけないのはかなりのストレスとなっています。
心に余裕がなくなっているので、怒りっぽくなった自覚がありますし、夫婦喧嘩も多くなりました。

マイホームを購入してむしろ不幸になったと実感しました。

今は保険や携帯電話のプランの見直しで出費を抑えつつ、妻の内職で少し補てんしていますが、それでどこまで耐えられるかは疑問です。

住宅ローン後悔ブログの結論「住宅購入の入口が最も重要」

マイホーム購入以降、何度も後悔しているのは

「どうしてあの時もっと強く反対をしなかったのか」

ということです。

住宅購入の入口が最も重要です。
「ヤバかな?」と思ったら、ヤバいです。
その物件は見送りましょう。

自分の収入については十分わかっていますので、イレギュラーはあったものの、いずれこうなることは予測できたはずです。

確かに子どもにとっては可哀想なことになりますが、学区を変えることもできました。
家族が不幸になるよりはマシでしょう。
投げやりにならずに、根気強く説得を続けるべきでした。

yoshio
yoshio
もしも購入前に戻ることができるなら?
はっきり言って、今の家は絶対に買っていません。

マイホームの夢はありますが、エリアを変えられないというのであれば賃貸のままを選びます。

マイホームを購入するなら、無理のない範囲で返済できるエリアを探します。
解決できない金銭的な問題がある以上は、理解してもらえるまで妻や義父母と話を繰り返すと思います。

そして今なら、ファイナンシャルプランナーに相談して「ムリです」と言ってもらえたらよかったと思います。
専門家のNG判断を、妻や義父母に突き付ければ穏便に断れたはずです。

失敗から得た教訓

住宅ローンを組む前にファイナンシャルプランナーに相談することで、多くの失敗を防ぐことができます。
特に以下のような方は、専門家の意見を聞いておくことが重要です。

  • 家族から強く購入を勧められている
  • 予算ギリギリの物件を検討中
  • 将来の収入に不安がある
  • 住宅ローンも含めて家計全体を見直したい

リクルートが運営する『保険チャンネル』で、
▶無料でファイナンシャルプランナーに相談する
※『保険チャンネル』なら相談は何度でも無料。住宅ローンだけでなく、保険の見直し・家計相談・老後資金・教育費まで幅広くサポート。
今はこんな神サービスがありますので、利用しないのはもったいない。
面倒に思って行動しない人、行動する人、地獄に行くのは…

このままでは苦しいだけ…今は売却も視野に入れている

今後は買ったばかりではありますが、この家は手放す方向で考えなければいけません。
子育て負担の軽減も考えて妻の実家の近くに住んでいますが、もう少し子どもに手がかからなくなれば、離れても問題ないはずです。

税金のことを考えて、購入から5年は待ちたい※補足1ですが、その間にも築年数は古くなります。
周辺の相場状況は小まめにチェックするようにして、場合によっては売却時期を早める必要があります。

少なくとも上の子が中学生になるまでには手放したいと思っています。

(補足)不動産5年以内売却の税金
不動産を5年以内に売却すると税金を多く支払うことになります。
売却して、「売った金額-買った金額」が、プラスならば下記税率で納税、マイナスならば納税は不要です。
①所有期間が5年以下の「短期譲渡」の場合に、売却の利益に約40%の課税
②所有期間が5年を超える「長期譲渡」なら、売却の利益に約20%の課税
短期売却は倍近くの税率がかかります。
さらに詳しくは下記参考サイトをご確認ください
国税庁

今振り返って思う、住宅ローンで失敗しないためのQ&A

Q.マイホーム購入はいつから準備を始めるべきですか?

自分の条件に合う物件がいつでもあるわけではありません。
チャンスを逃さないためには、相場の確認だけでも1年くらい前には初めておいた方が良いです。
特に中古住宅の場合は早い者勝ちなので、検証している間に売れてしまう可能性があります。

Q.月々の返済はいくらくらいにするべきですか?

一般的に収入の3割以下と言われています。
しかし金利上昇居局面の今は、3割でも危ないと思います。

新築マンションは売れやすくするために、初期の管理費や修繕積立金は安く設定して販売しています。
そして間違いなく、数年後に増額してきます。

現時点でローン返済額を収入の3割で組んでしまうと、金利上昇や修繕費増額に耐えられません。
または思わぬ事故や病気で、収入減になる可能性もあります。

想定外のことは必ず起こると思って、借り入れ額をよく検証してください。

無理なく返せるローン借り入れ額は、年収の5倍~7倍です。

年収400万円なら、2000~2800万円
年収600万円なら、3000~4200万円

さらに詳しい解説を見る↓

Q.なかなか理想の物件がみつかりません

あなたが求める条件が、現実味のないものになっていないか今一度確認しましょう。
妥協できる条件があれば、選択肢は広がります。

でもその条件緩和は、本当に大丈夫かは、慎重に考えてください。
例えば、海沿い・川沿いは、昨今の気象現象では危ないと思います。
毎年のように「100年に一度の豪雨で川が氾濫」「台風の高潮で浸水」のニュースを見ます。

でもあなた自身で物件を調査するのは、かなり大変ですので、「一括調査サービス」を利用するのも一つの手でしょう。
このようなサービスを利用すれば、「非公開物件」というお宝情報に巡り合える確率がグンっと上がります。

詳しくはこちらのページで紹介しています。
不動産の一括調査・無料相談サービス

Q.住宅ローンで失敗しないために大切なことは何ですか?

コミュニケーションをしっかりと取ることです。

家族は勿論、親類など援助をしてくれる人がいるなら、その人とも密にコミュニケーションを取って、自分の考えを知ってもらいます。

また、不動産会社にも言うべき要望ははっきりと伝えておかなければ、見当違いの提案ばかりを受けることになってしまいます。

ほかの人の住宅ローン地獄体験談9話

住宅ローンに苦しんだ人の体験談

某クラウドソーシングにて、住宅ローン地獄を見た方々から体験の寄稿をいただきました。
失敗事例をたくさん知っておくと、あなたの失敗を防ぐことにつながります。

収入の約半分を住宅ローン返済に

住宅ローン体験談/接骨院勤務
※本人ではありません、イメージです

体験者のスペック
回答者30代・男性
職業接骨院勤務
住宅ローンを組んだ時の年齢28歳
居住の都道府県神奈川県
住宅取得金額頭金なし、全額ローンで3200万円
住宅ローンの借り入れ条件金利0.63%、返済期間35年、ボーナス払いなし
毎月の返済額8万5000円
月収の何割返済か?月収の45%
整体院勤務の男性が悩んだ顔つき体験談を読む

接骨院勤務中、コロナウィルスの影響で仕事が激減し、月給も大幅に減りました。
感染予防のため施術業務を控える必要があり、出勤しても患者さんが来院せず、何もしない日が続きました。

固定給プラス売上インセンティブで構成される給料のうち、インセンティブ部分がゼロになる月が数ヶ月続きました。
収入の半分ほどが毎月の住宅ローンに消え、生活は非常に苦しい状況に…。
他にも水道光熱費や生活費など、毎月の出費がかさみました。

結婚したばかりの妻と話し合い、お互いの貯金を切り崩しながら生活していました。

さらに、妻の実家を頼って食事やお風呂をいただき、生活費をなるべく切り詰めるようにしていましたが、義父が定年退職した後で余裕がなく、
「そこまで余裕はなくてごめんね」
と謝罪されることもあり、気まずさや情けなさを感じました。

コロナの影響が少しずつ和らぎ、徐々に住宅ローンの負担も軽減されましたが、以前のような余裕は戻りません。

繰上げ返済や貯蓄に回す余裕もなく、今も週に6日、多い週で7日フルで働いています。

お分かりの通り、住宅ローンは想定外の事態にも備えることが重要です。

収入が激減した時のために、十分な貯金を持つことや、「イザという時は親族に頼れるか?」も視野に入れるとよいでしょう。

生活費を抑えられず、ローン返済が窮地に…

生活費を抑えられず、ローン返済が窮地に
※本人ではありません、イメージです

体験者のスペック
回答者40代前半・女性
職業接客(パート)/夫:会社員
住宅ローンを組んだ時の年齢32歳
居住の都道府県福岡県
住宅取得金額頭金なし、全額ローンで2650万円
住宅ローンの借り入れ条件地銀、金利0.975%、返済期間35年、変動金利型、ボーナス払いなし
毎月の返済額約7万円
月収の何割返済か?共働き中は約3割→収入が一人分になり割合アップ
住宅ローン体験/接客業の40代女性体験談を読む
結婚3年目までは夫婦ともに正社員として働いていましたが、私は出産を機に退職し、専業主婦に。

1年ほど経った頃、近所に新しい分譲マンションが建設されることを知りました。

  • 駅近
  • オール電化
  • ディスポーザー付き

という条件が私たち夫婦に刺さり、モデルルームを見学。

駅近なのに価格も手ごろで、オール電化により光熱費が抑えられる点が魅力的に映りました。
プロパンガスが高い地域だったので、オール電化の魅力を特に強く感じたのです。

正社員時代に貯めた貯金もあったので、「なんとかなる」と考え、購入を決断。

数年間は特に問題なく生活できましたが、子どもが幼稚園に入る頃から家計が厳しくなり始めました。
私立幼稚園しかない地域で、毎月約4万円の出費がかさみます。
さらに2年後には下の子も入園するため、月8万円の支払いが見込まれました。
貯金は減り続け、私は急いでパートを始めました。

ファミリーレストランで週4日、10時から14時まで働いても、月に5万円ちょっとの収入では焼け石に水。
夫は家計の厳しさをある程度理解していたものの、生活スタイルは変わらず。
昼は外食、週に2回は飲み会が続いていました。
私が弁当を作っても、夫は外食が好きで断られることが多かったです。

また、私の希望で子どもたちには幼稚園年中からピアノを習わせ、通信教育も行っていたため、習い事だけで毎月約2万円の出費がありました。

ある時期、とうとう貯金が底をつき、カードローンで生活費を補う日々に…。
上の子が小学生になり、少し余裕ができた頃、ようやく夫婦で真剣に話し合いをしました。

夫は転職願望があったため、転勤ありの会社へ転職。
私も勤務時間を増やし、給料が上がったことで少し余裕が出るようになりました。
カードローンも銀行ローンへ借り換え、月々の支払いが抑えられたのは良かったです。
振り返ると、贅沢はしていなかったものの、外食や習い事に費やした生活は身の丈に合っていなかったと反省しています。
また、保育園という選択肢を当時考えなかったのも、今思えば見直すべきだったと感じます。

昨年から夫が単身赴任で東京へ行き、福岡との二重生活になりました。
使えるお金はかなり減りましたが、節約しながらなんとかやりくりしています。

夫もコロナ禍で飲みに行けなかったおかげで、自炊を続けてくれているのが助かっています。
数年後には戻ってくる予定なので、これからも節約意識を持ち続け、子どもたちの教育資金などを貯めるために頑張りたいと思います。

昇進し役職者になると残業代ゼロ!むしろ収入が減りローン返済が窮地に

住宅ローン地獄/昇進し役職者になると残業代ゼロ
※本人ではありません、イメージです

体験者のスペック
回答者50代前半・男性
職業工場技術職
住宅ローンを組んだ時の年齢30代後半
居住の都道府県東京都
住宅取得金額頭金200万円+住宅ローン3800万円の合計4000万円
住宅ローンの借り入れ条件フラット35、金利1.2%、返済期間35年、元金均等返済、ボーナス払いなし
毎月の返済額約13万円
月収の何割返済か?共働き中は約3割→収入が一人分になり割合アップ
住宅ローン体験/昇進したが残業代が無くなり輸入が減った体験談を読む
新築マンションを買いました。
住宅ローンを組んだ時は、結婚間もなく夫婦共働きでした。
その頃は夫婦ともに収入が安定し、余裕のある暮らしでした。

2年後、子供が生まれて妻が働けなくなりました。
それでも夫である自分の収入で何とかやっていけました。

ある年に、役職が付くようになりました。
収入がそれに伴い上昇すればよかったのですが、役職が付いたことにより、これまで収入を支えていた「残業代」がつかなくなり、役職手当のみになりました。
この役職手当が、それまでの残業代よりも低い金額だったので、年間の収入がみるみる減っていきました。

その後、子供も大きくなりしばらくすると幼稚園に通うようになりました。
幼稚園に通っていても、しばらく妻はパートで微々たる収入を得る程度でしたのでなかなか世帯収入は上がりません。
くらべて、子供にかかる支出が多くなっていきました。

また、消費税が5%→8%→10%と増税したため、購入当初より修繕積立金が大幅に値上げされることなってしまいました。
結果、住宅ローンが重荷になっていきました。

幸い、住宅ローンを借り換えをすることにより、今は金利が安いのでなんとかやっていける額にはなりましたが、出世しても結果的に収入が減ってしまったので、役職が付いても場合によってはかなり苦しいと感じました。

妻はその後フルタイムでの仕事に復帰でき余裕もできて、今はどうにか住宅ローンも返済し続けています。

妻の収入をあてにしすぎて失敗!バツイチ養育費も追い打ちに

住宅ローン地獄/妻の収入をあてにしすぎて失敗
※本人ではありません、イメージです

体験者のスペック
回答者36歳・男性
職業営業
住宅ローンを組んだ時の年齢29歳
居住の都道府県埼玉県
住宅取得金額頭金500万+住宅ローン7500万円の合計8000万円
住宅ローンの借り入れ条件都市銀行、変動金利0.6%、返済期間35年、元利均等返済、ボーナス払いなし
毎月の返済額18万5000円
月収の何割返済か?共働き中26%→収入が一人分で約6割に
住宅ローン体験/バツイチ養育費払いも追い打ち体験談を読む
現在子供が2人おります。
住宅ローンを組んだ時は、子供1人でして計画としては子供は1人の予定でした。
そのため、しばらくは共働きで月収夫婦合算70万円を維持できると考えておりました。
(私は離婚歴があり、月10万円の養育費を支払っております)
しかし、予定外に子供ができまして、非常に嬉しいことですがこの月収を維持することが難しくなりました。
(夫40万、妻30万)
妻にはぎりぎりまで働いてもらいましたが、それでも月40万の一馬力となりました。
(養育費10万なので実質30万です)
これだけなら、まだ貯金と株式投資を切り崩して、なんとかなりましたが、追い討ちをかける「コロナ」です。
上記の月収は残業代こみになります。
残業代は月に大体5万ですので、これがなくなると、いよいお厳しいです。
自分が悪いとはいえ月10万円の養育費を払っているので、コロナ禍では元妻に頼み込み、カッコ悪いことですが養育費を月2万の減額に了承頂きました。
妻の月収も入れて住宅ローンを組んでしまったので、オーバーローンだったととても後悔しております。
現在は残業代もある程度稼げますので、なんとかなっております。

マンションの諸費用が払えず売却へ…購入費以外の毎月かかる費用を甘く見て失敗

住宅ローン地獄/マンションの諸費用が払えず売却へ
※本人ではありません、イメージです

体験者のスペック
回答者40代前半・女性
職業専業主婦
住宅ローンを組んだ時の年齢30歳
居住の都道府県東京都
住宅取得金額頭金2000万+住宅ローン4200万=合計6200万
住宅ローンの借り入れ条件信託銀行、固定金利0.75%、返済期間35年、元利均等返済、ボーナスなし
毎月の返済額13万円
月収の何割返済か?3割強
住宅ローン体験/マンションの諸費用が払えず売却へ体験談を読む
主人の勤務地とお互いの実家の中間地域にちょうど分譲の新築マンションが建築されていて、間取りも立地も良かったことから購入に踏み切りました。
固定金利で住宅ローン返済は月収の3割強。
「キツイかな?」と心配もありましたが、夫は大手企業勤務で毎年の昇給も見込めるたことから、やっていけるだろうと判断しました。
しかしいざ支払いをし始めると、毎年かかる固定資産税と、修繕積立金や管理費が月日が経つにつれて値上げ、大規模修繕のまとまった支払いなどで、住宅ローン以外の諸費用がかかってくる現実が待っていました。
それに加えて長女を出産、ママ友同士のお付き合いや習い事費用もあり、貯金ができない生活から毎月赤字になって貯金を切り崩すローン地獄生活へ…。
2人目の子供も望んでいたこともあり「このままではやっていけない」と夫婦で話し合い、
試しに不動産一括査定で売却金額を確認してみたら、立地の良さから買値と同じ査定額を提示されたため、そのまま売却へとすすみました。
そのお金を元手に4000万円程度の中古マンションに引っ越し、なんとか生活も維持できて、2人目も無事出産出来ました。

もともと無理なローンでギリギリのところ、夫の大ケガでトドメを刺され、破綻

住宅ローン地獄/夫の大ケガでトドメを刺される

体験者のスペック
回答者30代歳・女性
職業管理栄養士
住宅ローンを組んだ時の年齢25歳
居住の都道府県神奈川県
住宅取得金額頭金1000万円+住宅ローン3500万円=合計4500万円
住宅ローンの借り入れ条件大手都市銀行、夫婦ペアローン、固定金利2.1%、変動金利0.6%、返済期間35年、ボーナス払い無し
毎月の返済額約10万円
月収の何割返済か?約3割
住宅ローン体験/夫の大ケガで返済が破綻体験談を読む

入籍と同時に横浜市でも高級住宅街と言われるエリアに一戸建てを購入しました。
ローンを組んだ当時は私が正社員として働いていたので、夫婦で合わせて月収が60から70万円ほどありました。
住宅購入後に結婚式を挙げて、新婚旅行にも行き、貯金はほぼゼロ。
また二人で働けばいいね?!と、若かったこともあり深く考えていませんでした。
しかし、新婚旅行のあとすぐに妊娠がわかり、あまりのつわりの酷さに私は仕事を退職してしまいました。
その後上の子が2歳のときに、下の子が産まれました。
下の子が1歳になった時に、コロナ禍となり、夫の仕事は残業がなくなり収入が激減!

また、役職が付いた事でその他の手当は外れてしまい、月収は30万円を切ることも。
そんな中、息子も娘も私立の幼稚園に通った事で教育費がかさみ、思っていたよりも出費が膨らんでいました。
そのほか、食費や車の維持費などを合わせると、赤字の月が増え、貯蓄もどんどん減り、悲壮感が漂い始めます…。
「このエリアに住んでいること自体が身の丈に合っていないのでは?」と夫婦ともに感じていました。

そんな矢先、夫が事故で大怪我をしてしまい、2ヶ月休職に。
収入が途絶えたことでトドメを刺され、本当にお金が底をつき自宅を手放しました。
「まだ築年数が浅い」ことで、多少の査定アップがせめてもの救いでした。

コロナ禍の収入激減で、返済額は月収の6割という無理ゲーに

住宅ローン地獄/返済額は月収の6割という無理ゲーに

体験者のスペック
回答者30代後半・男性
職業運送業
住宅ローンを組んだ時の年齢28歳
居住の都道府県大阪府
住宅取得金額頭金0万円+住宅ローン2800万円=合計2800万円
住宅ローンの借り入れ条件地方銀行、金利0.70%、返済期間30年、元利均等返済、ボーナス払いなし
毎月の返済額89000円
月収の何割返済か?約6割
住宅ローン体験/返済額は月収の6割で無理ゲー体験談を読む
住宅ローン地獄になるまでは自分の収入だけで住宅ローンを含めて支払いしていました。
自分は運送業でトラックドライバーをしており、出来高制の給料だったため、コロナ禍になってしまい、自分の収入が激減してしまいました。
今まで貰っていた給料の半分近くになってしまったので、初めは国の補助金などでカバーしていたのですが、コロナ禍の影響が長期に渡り、国の補助金だけではカバーしきれなくなってしまいました。
自分が借り入れしていた地銀にも返済免除をお願いしたのですが、最初は快く受け入れてくれたのですが、いつ自分の収入が戻るのか検討がつかなかったため、銀行もそこまでは待ってもらえず、住宅ローンの返済をしていかなくてはならなくなってしまいました。
収入が上がらないのに、住宅ローンを返済していかないといけないという状態に陥ってしまいました。
家を手放す直前は、月収の約6割が住宅ローンの返済という無理ゲーに…。

住宅ローンと毎月の固定費を支払ったら、マイナス状態。食費などの生活費はカードローンやキャッシングなどで何とかしのいでいましたが、当然破綻が目に見えています。
もちろん長くは続かず、とうとうマイホームを売却することになってしまいました。

こんなことになるなら、住宅ローンの返済を少しでも少なくしておけば良かったと後悔しています。
現在は安アパートに引っ越し、返済ストレスからは解放されました。

まさにいま、家を失いそう…

住宅ローン地獄/年収マイナス200万円で家を失う危機

体験者のスペック
回答者30代後半・男性
職業営業
住宅ローンを組んだ時の年齢28歳
居住の都道府県長崎県
住宅取得金額頭金なし 住宅ローン3800万円
住宅ローンの借り入れ条件地銀、金利1.1%、返済期間35年、ボーナス払い年2回
毎月の返済額毎月86,000円 ボーナス138,000円
月収の何割返済か?4割
住宅ローン体験/滞納2回、破綻の秒読み終盤体験談を読む

新型コロナが流行するまでは返済の遅れもなく真面目に返せていました。
コロナウイルス流行のおかげで会社の利益が減り、残業時間を削減され、ボーナスは年に4ヶ月分出→年2ヶ月程度へ減額、年収が600万円→400万円程度になってしまった。
そして当時小学生だった子供二人も学費がそれなりにかかる高校生になり、その出費にも追われている。
部活で年間80万飛んでいく。
妻は一度鬱病になっており、働くことが難しくなっています。
学費に教育ローン、そして最近では普段の生活費も捻出できない為カードローンに手を出してしまっている。
教育ローンが300万円あり、月の返済で28,000円、カードローンが100万円あり、月の返済が16,000円程度、ローンの返済額だけで月に13万円、ボーナス月はこれに138,000円加わるため268,000円飛んでいく。
銀行からは督促の電話が来ており最初の方は「いつまでに入金します」と伝えていたが、今はとても返せる状況ではない為督促を無視している状態。

現在2回滞納しており、17万円一括入金してくださいと言う督促状が来ているが対応できないる状況である。
教育ローンやカードローンも同じような状況で息子達の授業料と生活費を優先させて払っている状況です。
この体験談を書いている段階で、もう秒読みの終盤です…。

返済期間35年には不測の事態が起こることを想定し、もっと余裕で返せる借り入れ額にすべきだったと強く後悔しています。

会社倒産・一家離散・逮捕・マイホーム没収・借金2600万円の悲惨な末路

住宅ローン地獄/離婚・逮捕、悲惨な末路

体験者のスペック
回答者40代前半・男性
職業ルート配送営業
住宅ローンを組んだ時の年齢28歳
居住の都道府県神奈川県
住宅取得金額住宅ローン2800万と諸費用ローン200万の合計3000万
住宅ローンの借り入れ条件都市銀行で二本借り、金利:住宅ローン1.4%と諸費用ローン2.45%、返済期限35年、元利均等返済、ボーナス払い無し
毎月の返済額82,000円
月収の何割返済か?約3割
住宅ローン体験/「おは逮」破綻・借金2600万円体験談を読む

私が32歳の頃、妻と小学5年、3年、5歳の男女男の家族5人でアパート暮らしから、中古のマイホームを購入。
住宅ローンと諸費用ローンの二本立てでローンを組み、毎月8万2千円の返済を難なく5年過ぎたころ、会社が倒産してしまいました。

何と、その会社の社長は夜逃げをしてしまい、給料2ヶ月未払い、当時の家族の貯金は10万円ほどでした。
それから地獄の日々がスタートしました。

その数日後に、妻から離婚を言い渡され、何とか待ってくれと懇願したが、私が自宅を留守にしてる間に妻は子供3人と新しい男のとこに行ってしまいました。
以前から、男の影があり怪しいとは思ってました。

その1ヶ月後に私はなんと、、、
“おは逮”されました。
(朝早い時間に警察が逮捕状を持って「おはよう」と逮捕しに来る)

逮捕の理由は覚醒剤の所持でした。

私は全く身に覚えがなく、出て行った妻の物と後でわかりましたが、警察の勢いに押されて罪を認めざる終えませんでした。
つまり、冤罪です。

そして何故か、警察や検事の意地悪か?3ヶ月間留置所から出れず裁判も伸ばし伸ばして、執行猶予付きでシャバに出ました。

自宅に帰ると銀行から何通かの手紙があり、問い合わせたところ
「住宅ローンは1ヶ月でも滞納すると家を没収」とのこと。
つまり、全く待ってくれません!

温情がある銀行なら1ヶ月は待ってくれると思いますが…、私が借りた銀行は滞納に対しては非常な対応でした。

家族は離散し、夢のマイホームは無くなり、借金2600万円が残りました。

体験談からわかる、住宅ローン地獄の主な原因3つ

このページで紹介してきた体験談を整理すると、地獄に陥るきっかけは次の3つに分類されます。

①借入額が多すぎ
②急な収入減
③維持費の見落とし

これら3つの原因を見ると、住宅ローン地獄は誰にでも起こり得る身近な問題です。

でも逆に言えば、これらのポイントを意識するだけで、安全で幸せなマイホーム生活を手に入れることができる!ってことです。

ではそれぞれの失敗の原因を、くわしく確認していきます。

【その1】お金の計算、マジで甘かった(ほぼ全員が体験)

住宅展示場やキッチンショールームは非日常空間。
オシャレな演出とスタッフの営業トークにより、「夢の暮らしがしたい!」と欲望が高まり、判断力を鈍らせます。
私も経験があるのでよくわかります。

住宅について調べていくほど、あれもこれも欲しくなり予算オーバー…。
予算3000万円のつもりが、あと100万円頑張れる、あと200万円イケる…気付いたら4000万円に。

それでも銀行が借り入れOKを出し、気分の高揚感も手伝って、無理なローン契約をしてしまうのです。
そのあとは、このページで紹介した住宅ローン地獄体験談の通りに😱

絶対避けるべき、住宅ローン地獄になる返済比率4割の一覧はこちら。

年収想定手取り
月収
比率4割の返済月額
(この額を超えると地獄
300万円200,000円80,000円
400万円260,000円104,000円
500万円325,000円130,000円
600万円375,000円150,000円
700万円438,000円175,000円
800万円483,000円193,000円
900万円550,000円220,000円
1,000万円583,000円233,000円

この返済額はあくまで住宅ローンの返済のみ。
修繕費や固定資産税、生活費、教育費その他ローンは別途発生します。

年収ごとの安全な返済額目安
年収住宅ローンの毎月返済額(年間返済額)
返済負担20%返済負担25%
300万円5万円6.3万円
400万円6.7万円8.3万円
500万円8.3万円10.4万円
600万円10万円12.5万円
700万円11.7万円14.6万円
800万円13.3万円16.7万円

引用:リクルート運営の保険チャンネル

銀行が融資OKを出したからと言って、あなたは安全です、と太鼓判を押したわけではありません。

「借りられる額」
「返せる額」
は別物だと肝に銘じてください。

【その2】まさかの出来事に全然備えてなかった

収入は右肩上がりに続くとは限りません。

例えば転勤で実質年収が下がる(2拠点生活など)、あるいは何かの病気で休職すると家計は急速に危なくします。
傷病手当は満額給与の3分の2程度出ますが(これだけでもヤバいですが)、ボーナスはゼロ、というケースがほとんどです。

共働き世帯でも出産や介護で片方が離職すれば、返済原資はほぼ半減します。

こうした収入減イベント
「ウチは大丈夫でしょ」
と楽観視してたことで、このページで紹介した住宅ローン地獄のきっかけになってたことが、ご理解できたと思います。

住宅ローンは30年続くので、その間ネガティブなイベント発生することも、必ず想定して借入金額を決めてください。

【その3】修繕積立金・生活費・教育費など、初期では“見えないコスト”の計算漏れ

ローン契約時に示される返済額は、スマホの“基本料金”みたいなものです。
実際は、そこから税金・保険・修繕費などの“追加料金”がどんどんかかってくるんです。

マンションならば、管理費や修繕積立金が間違いなく増額していきます。
戸建なら、外壁塗装や何かの修繕が必ず発生します。

固定資産税や生活費はもちろん、子どもの教育費も発生し、住居関連支出は加速度的に膨張します。
(家族旅行も行きたいですよね?)

見えないコストを足すと実質収入の4割以上を超えることは珍しくありません。

体験談では「教育費が痛かった」との声が聞かれました。

購入前に家族のライフイベント表を作り、イベントごとに発生する出費を検証することが必須です。

住宅ローン地獄に陥らないための対処法3つ

前章で見た3つの原因を踏まえて、今度は具体的な対処法をお伝えします。

ぶっちゃけ、これらの対策を知っているかどうかで、あなたの人生が大きく変わると言っても過言じゃありません。

体験談の方も「FPに相談していれば良かった」と後悔の声が聴かれました。
同じ失敗を繰り返さないために、しっかりと対策を立てていきましょう。

【対処法1】FPに相談して計算ミスを防ぐ!安全な借り入れ額を確認

前章の体験談で見たように、地獄に陥ったほとんどの方が何らかの計算ミスをしていました。
例えば、よくある勘違いとして
「年収400万円だから、銀行が言う通り2,800万円借りても大丈夫でしょ?」
→実際は年収の5倍(2,000万円)程度が、何かあっても耐えられる安全ラインです。

「銀行が貸してくれる金額」

「安全に返せる金額」
は全然違います。

「大丈夫だろう」という楽観視が命取りです。

そして銀行は出来るだけ多く借りてほしいという立場です。
ですので、銀行にだけ相談すると、借りすぎになる可能性があります。

この危険回避のためには、第三者の住宅ローンのプロ「ファイナンシャルプランナー(FP)」に相談する事が超有効です。
あなたの家計にピッタリの、安全な借り入れ額を相談しましょう。

FP相談で分かる重要なポイント

  • 年収に対する安全な借り入れ限度額(年収の5~6倍以内)
  • 月々の返済額の適正ライン(手取り収入の25%以内)
  • 将来必要な教育費・老後資金の計算
  • 家計全体のバランス診断
  • 万が一の時の対策(団体信用生命保険の内容確認)
安全な借り入れ額の目安表
年収借入れ上限目安安全な借り入れ額安全な返済月額(35年)
300万円約2,100万円約1,500万円約4.2万円
400万円約2,800万円約2,000万円約5.6万円
500万円約3,500万円約2,500万円約7.0万円
600万円約4,200万円約3,000万円約8.4万円

しかしながら、あらゆるものが値上がりの昨今では、上記の借り入れ金額では住宅購入が難しい場合もありますよね。

詳細な資金計画についてFPと相談し、家計全体のバランスを見直せば、多少安全ラインを超えた借り入れもOKと言ってもらえることも。

Q.相談料が心配です。相談料はいくらですか?

初回無料、または何度でも相談無料のFPサービスもたくさんあります。
なら利用したほうが良いですよね。

数千万円の借り入れを決める前に、たった1時間の相談で人生が変わるかもしれませんよ。
マジで、これをやるかやらないかで、その後の30年間が決まります。
地獄を見たくなければ、FPと相談の手間を惜しんではいけません。

くわしくは、住宅ローン相談サイトを比較解説したこちらのページを確認してください。

住宅ローン相談サイトのポジショニングマップ住宅ローン無料相談おすすめ10選!専門家の診断で失敗回避!

【対処法2】見えないコストも含めて総合的にシミュレーション

住宅購入でかかる「見えにくいコスト」

住宅購入には、住宅ローン以外にもたくさんの「見えにくいコスト」があります。
前章の体験談でも、多くの方がこの計算漏れで苦労していましたよね。

下記の住宅購入でかかる「見えにくいコスト」をチェックしてください。

お金・書類のイラスト住宅購入でかかる見えにくいコスト一覧

人によっては発生しないコストもありますが、こんなコストがあることを知っておきましょう。

住宅購入時に掛かるコスト
項目備考・注意点金額目安
仲介手数料中古物件の場合。3,000万円なら約105万円物件価格×3%+6万円+消費税
登記費用司法書士報酬・登録免許税含む15~30万円
印紙税売買契約書・ローン契約書に必要1~6万円
不動産取得税購入後6ヶ月~1年後に請求(軽減措置あり)0~30万円
ローン諸費用事務手数料・保証料・団信保険料等30~80万円
火災保険料10年一括払いの場合15~30万円
地震保険料5年分・地域により大きく差3~15万円
引越し費用距離・荷物量・時期で大きく変動15~40万円
家具・家電購入新調・買い足し分50~150万円
カーテン・照明新築は全室分必要20~60万円
エアコン設置新築は全室分必要30~100万円
その他初期費用近隣挨拶・ネット工事・各種手続き10~30万円
毎月・毎年発生するコスト
項目備考・注意点金額目安
固定資産税評価額の1.4%(標準税率)年10~25万円
都市計画税市街化区域内の場合年2~8万円
火災・地震保険毎年更新の場合年3~8万円
管理費
(マンション)
共用部の維持管理費月数千円~3万円
修繕積立金
(マンション)
築年数とともに値上がり月数千円~4万円
駐車場代敷地内駐車場がない場合月5千~3万円
町内会費地域により大きく異なる年3千~1万円
光熱費増加分賃貸時との差額月5千~2万円
数年ごとに発生するコスト
項目備考・注意点金額目安
外壁塗装
(戸建)
10~15年ごと80~150万円
屋根修繕
(戸建)
15~20年ごと50~120万円
給湯器交換10~15年ごと20~40万円
エアコン交換10~15年ごと・全室分で数十万円10~15万円/台
キッチン交換15~20年ごと80~200万円
浴室交換15~20年ごと80~150万円
トイレ交換15~20年ごと15~30万円/箇所
フローリング張替15~25年ごと15~25万円/部屋
壁紙張替10~15年ごと8~15万円/部屋
シロアリ対策
(戸建)
5年ごと15~30万円
突発的に発生するコスト
項目備考・注意点金額目安
雨漏り修理台風・経年劣化による20~100万円
水漏れ修理配管破損・劣化による5~50万円
電気設備故障分電盤・配線の故障10~30万円
台風被害修理屋根・外壁・窓ガラス等数十万~数百万
地震被害修理基礎・壁・設備の損傷数十万~数百万
害虫・害獣駆除シロアリ・ネズミ・スズメバチ等10~50万円

近年は“スーパー台風”の発生が頻発し、風雨による被害や川の氾濫による水害が多くなっております。
火災保険で台風や水害に備える対策も必要でしょう。
もし水害を保険でカバーできなければ、上記に記載のない大きなコストが発生します。

3,000万円の物件購入時の総コスト事例

物件価格:3,000万円

  • 諸費用210万円(物件価格の約7%)
  • 家具・家電80万円
  • 引越し費用20万円

初期総額=3,300万円(物件価格+300万円)

見えるコスト「金利」への対処方法

「見えないコスト」を押さえたあとは、
“見えるコスト”=金利
にも要注意です。

同じ3,000万円を借りても、金利が0.4%違うと、総返済額は200万円以上変わります。
つまり、金利は家計に直撃する“超重量級コスト”なのに、営業トークやチラシの
「返済は月々たったの◯万円」
という数字に気を取られて見落としがちなのです。

住宅ローン3,000万円の金利差
金利月々返済額(35年)総返済額
0.50%7.8万円3,271万円
0.60%7.9万円3,426万円
0.70%8.1万円3,383万円
0.80%8.2万円3,441万円
0.90%8.3万円3,498万円

→最大 5千円/月、返済総額227万円の差!

しかも銀行ごとに「審査に通りやすい年収」「団信の内容」まで変わります。
銀行を一軒ずつ回って比較するのは現実的ではありませんよね。
そこで活用したいのが住宅ローン比較サイト『モゲチェック』 です。

「モゲチェック」公式サイトのスクショ

モゲチェックを使うメリット

  • 24行の銀行から一括検索で、調べる手間をグッと削減できる
  • あなたの条件で借りられる銀行・金利・総返済額を一覧比較出来て分かりやすい
  • 「金利が最安」だけでなく「審査に通りやすい銀行」も自動提案してくれる
  • 完全無料&オンライン完結で、平日ローン相談で休みが取れない多忙なあなたでもでもラクラク!
  • 気になる銀行にはそのままポチポチとローン審査申込みも可能

「モゲチェック」については、こちらのページで詳しく解説しています。

「モゲチェック」公式サイトのスクショ住宅ローン比較サイト『モゲチェック』の特徴

物件選びでワクワクする気持ちは大事ですが、わずかな金利差で地獄を見ることを忘れないでください。
「まずはモゲチェックで金利を確認してから、営業マンの話を聞く」の順番が安全です。
情報武装しましょう。

※いきなり営業マンの話を聞くと、
「早く決めないと別の人に持っていかれますよ」
とか畳みかけられて、不利な購入条件になることが…そのあとは地獄へ

返済額シミュレーター

こちらのローン返済額シミュレーターで、予算と返済額をざっくり把握してみましょう。

万円
万円
回/年
%
※端数処理により他のシミュレーターと数字が異なる場合があります。

【対処法3】「まさか」に備える!余裕を持った資金計画の立てる

前章の体験談では、予期しない出来事で住宅ローン地獄に陥っていました。

でも、今回このページをお読みなったあなたは「まさか」に備えることができます。

💬(妄想)30代男性の場合

住宅ローンを組む時、FPさんに『奥さんの収入は当てにしないで計算しましょう』って言われました。
最初は『厳しすぎるんじゃ?』って思ったけど、実際に妻が妊娠・育児で働けなくなった時、本当に助かりました。
あの時のアドバイスがなかったら、今頃大変なことになっていたと思います。

…という未来が視えますか?

よくある「まさか」の出来事と対策
出来事対策
親の介護介護保険の確認、実家との距離考慮
子供の教育費増加教育費専用の積立開始
病気・怪我医療保険・就業不能保険の加入
離婚共働きでも片方の収入で返済可能な額に設定
会社の倒産・リストラ緊急時資金の確保(生活費6ヶ月分)
パンデミック(大規模感染症)在宅勤務の環境整備・緊急資金の増額・収入源の多角化

安全な資金計画の立て方

①住宅ローンは片方の収入だけで返済可能な額に設定

  • 共働きでも、どちらか一方が働けなくなる可能性を考慮
  • 妻の妊娠・出産時の収入減少も想定

②緊急時資金を確保してから購入

  • 生活費の6ヶ月分は最低限確保
  • 住宅購入後も毎月積立を継続

③教育費は別途積立

  • 子供1人あたり月1~2万円の積立が目安
  • 私立進学も視野に入れた計画
  • 児童手当は教育費の積み立てに入れる
  • 学資保険に加入も有効

児童手当は総額234万円~245万円もらえます。(早生まれ・遅生まれで差があります)

④保険の見直し

  • 団体信用生命保険の内容確認
  • 医療保険・就業不能保険の検討

住宅ローンは30年以上の長期返済です。
その間に何が起こるか分からないからこそ、余裕を持った資金計画が必須なんです。
前章の体験談にて、新型コロナのパンデミックが起き、収入減になった事で住宅ローン地獄になっていました。

「ちょっと厳しいかな?」くらいの計画が良いでしょう。

これら3つの対処法を実践すれば、住宅ローン地獄に陥るリスクを大幅に減らすことができます。
特に重要なのは「プロに相談すること」と「余裕を持った計画を立てること」です。
マイホームは家族の幸せのためのもの。それが家族を苦しめる原因にならないよう、しっかりと準備して臨んでください。

住宅ローン地獄まとめ

このページでは住宅ローン地獄についてお話してきました。

まずローンの返済額が「収入の4割」以上あると、間違いなく破綻します。
3割でギリギリです。
出来れば返済額が25%に収まるローンを組みましょう。

生活に余裕が無くなると、夫婦仲が悪くなり、子どもにも悪影響です。
最悪、一家離散になることも…。

ムリした住宅ローンを組むより、賃貸や団地住まいが幸せです。

マイホーム購入時は気分が高揚し、冷静な判断が難しいため、無理な借り入れではないかプロの意見を聞くと安心です。
そのためにファイナンシャルプランナーが存在していますので、地獄を見たくなければ事前に相談するのが良いでしょう。

あなたの住宅ローンが、平和であることを祈っております。

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